プラスチックを分解するバクテリアは手放しでは喜べないの補足

プラスチックを分解するバクテリアは手放しでは喜べないには、プラスチックをバクテリアが分解すれば、環境問題に注目している人が、これで環境問題が解決されるとか言いかねないため。

工業材料として様々なところで使われているプラスチックが分解されてしまうことで、いろんなデメリットもあるということを紹介するするために。

工業材料としては使えなくなってしまいかねない。

デメリットもあるので、このような技術は実用性も含めじっくりと研究する必要がある。

と書いて、バクテリアがどんな動きをして、プラスチックがどの程度分解されてしまうのか、現在使われている物はどの程度使えるのかまで含めしっかり研究する必要があると書いたが。

プラスチックを分解するバクテリアはプラスチックを工業製品から排斥するか

ポリエチレンを工業的に使用できなくなるってのは短絡的。

と書かれたので補足しておく。

基本的にプラスチックは紫外線や経年劣化などにより性能が落ちることは想定されていても、バクテリアに分解されてしまうことは想定していない。プラスチックは、半永久的に使える材料として使われている。

ポリエチレンを分解するバクテリアがその辺の土に含まれるようになり、それが30℃程度の温度でポリエチレンを分解すると仮定すると。

例えば、車のガソリンタンクに使われているポリエチレンを考えると、車は走っていると泥がつくこともある。
ガソリンタンクは車の内部の奥まったところにあるが、 何らかの拍子に泥がついてしまうこともあるだろう。さらに車の内部は温度が高い。最近のプラスチック製ガソリンタンクは多層になっているため、ポリエチレン100%ではないからあまり問題ないだろうが、泥がついたことで穴があいたり、その部分の性能が落ちてしまうようなことがあれば様々な問題が生じる。

電線の被覆材料に使われているポリエチレンの場合、家の中の配線類ならほぼ問題はないが、地中に埋めている場合もあり、電線は全て大丈夫だとは言い切れない。

灯油の容器に使われている物などは、消費者がどんなところに置くかはほとんど考えられておらず、土の上に置いたら知らない間に穴が開いていたとなると問題だ。

水道管はともかく、ガス管の場合、漏れた場合はガス漏れ事故になり処理が大変だ。
水道管やガス管の表面にバクテリア対策の処理をすればいいと思う方もいるだろうが、このような配管の場合単に細長い管の表面に処理すればいいだけではなく、各管の接合部分はどうするのか、土木工事の時に傷ついたらどうするのかなど考えるべき点はたくさんある。

また、バクテリアが広まってしまった場合、そもそも世界中に埋まっている配管などの安全性はどうなのかという点も注目したい。

もしもプラスチックを分解するバクテリアが実用になり、世界中に広まってしまうような場合、過去の物はともかく、今後の製品に関しては、添加剤でどうにかするというのが現実的なところかな。

100年後とかにプラスチックが使われているかどうかはともかく。