本人が死んだ後のWebデータ

例えば、YouTubeなんかは無料で提供しているサービスなので、YouTubeが将来にわたってサービスし続ける物なら、ここのデータは残り続ける。

はてなは有料オプションもあるが、 基本的に無料なので、これもはてながサービスし続ける限り残るだろう。

問題は有料のサービスで、Flickrの場合、一定数以上は有料になるし、ドメインやらサーバーを契約している人は、契約者が死んだ場合、その料金を払う人がいなくなるわけで、そこにあったデータは消えてしまう運命にある。

このあたりを何とかならないかと思っている。

死んだ後は全て抹消して欲しいというような人もいるだろうけど、アマチュアカメラマンで、Flickrにかっこいい写真を数百枚以上も載せている人ってのも多いと思うけど、そんな人の写真のほとんどをみることは出来なくなる。
特に、クリエイティブコモンズのライセンスで公開しているような物が消え去ってしまうのは人類にとっての損失では無かろうか。

独自ドメインとかで興味深いことを書いていた人の文書も読めなくなる。
今でも、作者が意図的にデータを消してしまったりした場合にも該当するけど、Web Archiveなんかでみようと持っても、URLを忘れてしまったら探し出すのも大変。

このあたりの問題は、本を出版したら、少なくとも数千部は発行され、誰かが持っていたり、国会図書館に行けば読めたりするのとは違う。
ネットは便利だけど、常に金を払い続けたり、作者が提供しようという意志がなければ、そのデータが消え去ってしまうというデジタルならではの問題だ。

遺書など公的な書類に、その旨書いてもらい、有料の物を遺族などに代わって代理で金を払い続けるようなサービスがあってもいいだろうし、将来YouTubeやらFlickrよりよいサービスが出た場合、データを別のサービスに移行代行するサービスがあってもいいだろう。

日本はともかく、海外では既にありそうなサービスではあるけど、全く資産がない状態で死んでしまった場合に、その資金をどうするのかという問題もある。