アメリカの車文化

日本とアメリカでは車に関する文化がかなり異なる。
当然、地域や収入などによっても異なるが、平均的なアメリカ人家庭(夫婦2人、子供2人)でみてみると。

車の保有台数は2台から3台。一般的に共働きで、車が無いと生活できないので最低2台はある。これに加えて、家族で出かける時用の比較的サイズに余裕のある1台で、合計3台となる。
これに、車好きの方なら、趣味の車がもう数台あることもあるし、普段使いの車をSUVにして、1家に2台で何とかするような家もある。

車は購入後5年前後の新車の場合もあるが、10年から15年程度の古い車を使い続ける事も多い。20年以上前の車が走っていることも珍しくない。

日本の場合、地方都市で一家に数台車がある場合があるが、この場合でも、複数台目は軽自動車などになる。アメリカの場合、日本の一般的普通乗用車がコンパクトもしくはミッドサイズ(中くらいのサイズ)という認識になる。軽自動車のような車はないし、日本の1000cc前後の小型車はよっぽどのことが無い限り見かけない。
日本で人口が密集している都市部では車が無い家も多いし、あっても1台程度だろう。アメリカでニューヨークやサンフランシスコなどごく一部の都市では車が無い場合もあるが、一般的なアメリカは車が無いと生活できないので、相当の貧困層以外は少なくとも1台はある。

日本では、発売から10年程度の車が走っていることはまれで、一般的に5年前後の車が多いだろう。
アメリカでは中古も一般的で、自分の乗っている車を売ろうと思ったら、車自体に「For Sale」などと書いたりして、走ったり駐車場に置きながら赤の他人に販売することもよくある。日本では、ボロボロすぎて誰も買わないだろと思うような車が10万円や20万円程度で販売されているようだ。

車自体、乗り方にも日本とアメリカは異なり、日本では妙な装飾を施した車が走っていることをたまに見かけるが、アメリカでは単なる足としての使用なので、ド・ノーマルの事が多い。もちろん、アメリカの車好きの中には相当に凝った装飾にすることがあるが、この装飾の美的感覚は日本とは全く異なる物と言っていい。
乗り方も、日本は車間距離を詰めすぎたり、あおったり、無茶なスピードを出したりなどおかしな運転をする人が少なくない。アメリカではほぼ流れに乗ったスピードだし、車間距離も日本の感覚で言えば開きすぎ気味でもあり、あおるようなことは無い。

まとめ
日本の車文化はアメリカに比べると相当遅れている。