テレビ番組のやらせ、演出、ドキュメンタリーの違い

テレビ番組は基本的にすべて演出やマーケティング的な物でしかない。

ニュースには演出はないと考える人も多いようだが、例えば街頭インタビューは、素人が該当でインタビューされた物。基本的にそれ自体に演出はないが、ニュースの内容に合わせて、ちょうどいいコメントが採用されている。つまり、ニュース番組内で演出された物だけが流されている。
政府要人などの発言も部分を切り取って編集した演出された上で流されるし、会見その他も、ニュース番組が報道したい都合の良い物だけが流されていると考えるといい。

バラエティー番組は全てに演出が入っており、この演出をやらせと勘違いしている人もいるが、全ては番組内で放送する上で面白くなるように演出されている。
撮影時に面白くない物でも、おもしろく編集して面白くすると言うことも可能。これも演出の1つ。
バラエティー番組の演出すら嫌がる人がいるようだが、こうなるとドキュメンタリーしかない。

唯一、撮影時に演出がないのがドキュメンタリーだが、そのドキュメンタリーでも撮影方法によってはほぼ演出されているような場合もあるし、結果的に演出やなんらかのマーケティング戦略の1つとなっている事もある。
最終的にはそれを編集した物のバイヤスがかかることになるので、演出されていると言えないこともない。

これらの演出等は多数の視聴者に向けたものなので、どうしても仕方の無いところ。
このような、テレビなどの映像だけでなく、演出は日常的にやられている。

誰かが見て聞いた物を、友人や家族などの他人に話すときも、その話す相手によって内容を微妙に変えて自分の中で演出して話すのと同じだ。

要するに、自分が直接観て聞いた物以外は、何らかの演出によりバイアスがかかっている。
エンターテインメントとしてのテレビ番組は演出がある事を前提に楽しむ物で、そんなことをいちいち気にしている人の気が知れない。