プラモデルとガンプラの完成度

MG ジム Ver 2.0

1990年代中盤に、バンダイからガンダムのプラモデル、略してガンプラのマスターグレードが出たときは、その部品点数の多さで驚いたが、10年すぎた今、そのすごさは加速している。

1/100で20cm弱のマスターグレードだったらVer 2.0が出てきた2005年頃から、1/144で10cm程度のHGUCも、当初からすごかったが、最近の物もすごい完成度である。

ニッパー1つで接着剤も必要とせず、ものすごい完成度の物が数時間で作れてしまうという。

ここまで完成度が高くなると、プラモデル作りの楽しみって何だろうと疑問に思うところもある。
プラモデルは単に組み立てるだけではなく、隙間を埋めたり、形の気に入らないところを切ったり張ったりして形を整え、色を塗ってという行程が楽しい。
極端に言えば、製作工程そのものを楽しむ物であって、完成した後はどうでもいいのである。

GM Ver 2.0

ガンダムみたいなプラモデルの場合、完成した後に飾っておいておくだけではなく、各関節などが動くのでポーズを決めたり、動かして遊ぶ事も出来る。
最近では完成品も販売されているので、それが目的だけの人は完成品を買うってのもありではある。

GM Ver 2.0

最近のマスターグレードは、外から見えない内部構造も作り込まれており、見えない部分をちまちまとつくらないといけないのは、タミヤのカーモデルのエンジンをつくった後に感じる、「なんだこれみえねぇじゃん」ってのに通じている。

価格もマスターグレードは2,000円を超えるのが当たり前だし、部品点数もものすごく多い。
HGUCなら1000円前後で、部品点数はそれほどでもない。

模型作りは手間も、時間もかかるので敬遠しがちだが、この楽しみを再認識するには最適な製品だし、ガンダム好きにもよい。
とりあえず昔を思い出してつくってみようかなと思う人はHGUCから始めるのもいいし、はじめから完成度の高い物をということならマスターグレードを買ってみるのもいいとは思う。

初めてのプラモデルだったら、HGUCが最適だろう。
プラモデル以外に必要なのはニッパーだけ。

GM Ver 2.0