タグ別アーカイブ: 電子書籍

All About編集部の電子書籍について

私および、他の方がAll Aboutで執筆した物が、All About編集部と名乗る著者による電子書籍としてGoogle PlayやiTunes Bookstoreなどで大量に販売されています。

これは、株式会社オールアバウト(2454 JQS)が編集して電子書籍化し、各ストアで販売している物で、実際の著者はここに関わる件には一切関わっていません。

唯一の関わりは、オリジナル版のWeb記事を執筆したという事実と、その時に原稿料を受け取ったことでしょうか。

電子書籍版については、何をどこのストアで販売するかも事前に知らされたりすることはなく、各著者は何気なく各ストアをみていたら、そこに並んでいる物を発見して驚いている次第です。

まとめると、私(上倉賢)を含め、各著者はこの件に関して一切の関わりがありません。

株式会社オールアバウトによるiTunesでの配信の件で電子書籍のガイドがこの件を解説をしているとあります。
この電子書籍ガイドというのは株式会社オールアバウトの社員であることがプロフィールに書かれています

以上により、この電子書籍自体に関する質問や問い合わせ等は、すべて株式会社オールアバウトにお願いします。

株式会社オールアバウトのリンクはこちら

自炊代行よりスキャンレーションの方が深刻

超有名作家がスキャン代行事業(自炊代行)を違法とする目的で2011年12月に大規模な弁護団を結成して一部の小規模な事業者を告発したが、実際のところスキャンレーションの方が問題だろう。

超有名作家などは自炊代行自体が違法行為で、自炊代行事業者が、データだけ販売するようになったり、裁断済みの本を売るようになるから問題だと主張しているようだが、多くのまともな自炊代行事業者はそんなことしていないだろうし、今後もしないだろう。
将来はそんな業者が出てくるかもしれないが、すでにスキャン後のデータは自炊代行などが出てくる前から様々な本であったし、今でもネット上のどこかで出回っているだろう。

自炊代行事業者が実際には裁断およびスキャンをしないで、すでにスキャン済みのデータだけを渡しているだけなら、それは本に書き込みしておけばすぐにわかる。
裁断後の書籍を売るのは、自分で裁断した本なのかもしれないし、裁断してスキャンしたがデータ自体を捨てた上で売っているのかもしれないし、わからない。
CDをリッピングして売ったり、レンタルしてリッピングするのと何が違うのか。

それよりも問題なのが、スキャンレーション(Scanlation)だ。
日本の漫画などが発行されたら、自炊代行事業者など関係なしに自分で裁断しスキャンした上で、台詞を翻訳し、ネット上にデジタルデータを置き、多くのユーザーは日本で発行されたのとほぼ同時に作品を楽しめている。
台詞の翻訳はファンサブ(fansub)といい、多くの場合その作品が大好きな一般ユーザーによってされるので、商業翻訳の洗練さは無いかもしれないが、クオリティは非常に高い。このファンサブは漫画だけではなく、映画やテレビドラマなどもあり、全世界のあらゆる作品があらゆる言語で行われていると思っていい。

大規模な自炊代行事業者を牽制するまでも無く、とっくの昔から作家が懸念していることは全世界レベルで行われている。

スティーブ・ジョブズの公認伝記の価格 日本はやっぱり高い

ウォルター・アイザクソン著による本人公認の伝記(評伝)が2011年10月に発売になる。

日本版は
スティーブ・ジョブズ I
スティーブ・ジョブズ II
というタイトルで2冊になり、合計3,990円。

オリジナル版は英語でタイトルはSteve Jobs、定価は$35。
アメリカではこの手の新刊を定価で販売する本屋はほぼ無く、Amazon.comでの価格は$17.88(10月7日現在)、Kindle版は$11.99(これは発売前キャンペーン価格で発売直後は$17.29)。
Barnes & Nobleでは$17.88、Nook(B&NのeBook)版は$16.99。

フランス語版は€25、Amazon.frで€23.75。
ドイツ語版は€24.99(Amazon.de)、Kindle版は€19.99。
イギリス版は定価£25でAmazon.co.ukで£16.99、Kindle版は£12.99。
台湾版は定価800元で売値599元(books.com.tw価格で日本円で1500円ほど)。

日本からは確認が出来ないがiBooksでも$17か何かで販売されるという。

ということで、国によって状況は異なるが、日本では2冊になっていつもの事ながら価格も高くなることがよくわかる例である。


スティーブ・ジョブズ I
スティーブ・ジョブズ II

電子版を無料公開した後に紙という流れ

現在、まとまった情報を一気に提供するなら、紙に文字を印刷して製本した書籍という形にするのが一般的だ。
提供側としては、まとまった情報を一気に書く事は出来ないので、少しずつ書く事になるが、製本した書籍は最終的にすべてが形にならない限り公開できない。

ビジネス書などは、1つのテーマの本であっても章ごとなど細かな単位で公開できるので、順番はどうなったとしても、少しずつ公開するのにはあまり問題は無い。
小説の場合、始めから読まないと意味が分からなくなるが、連載小説などは少しずつ書いていく事がほとんどなので、これも少しずつ公開するのには基本的に問題は無い。

こういった現状があるなら、出来次第公開していけば、筆者にとって執筆中も収入を得られ、読者も早めに読めるようになる。
問題は有償で販売する予定の書籍との関係をどうするか、公開の方式をどうするのかという点だろうか。

最終目標が製本した書籍だとしても、途中段階では電子的な公開手段を選ぶしかないだろう。
電子的に公開した段階で電子書籍になるわけだが、章ごとの公開ならともかく、ちまちまとしたものをどうやって課金していくかという問題がある。
ユーザーから課金した場合、無料公開に比べ読者が激減するだろう。スポンサーから得るのが手っ取り早いが、その中でも最も手っ取り早く収入になるのが、どこかの商業サイトに寄稿する事。その次に現実的なのが、自分のブログなどに広告を掲載するという点。

どこかに寄稿した場合、それなりのアクセス数を求められ、継続してかけるかどうかはわからない。自分のブログにしてもそれなりにアクセスが無ければ広告料金は期待できない。

書籍を出したとしても多くても数万部な現在、ある程度のPVがあるならWebで無料公開したとしても実害はなさそうだ。実害よりも、電子版で人気があるなら製本した書籍でもそれなりに売れる可能性もあり、電子版を先行して製本書籍版を出すという流れの方がいいのかもしれない。

電子書籍のKindleで100万冊の本を個人で売った人

アメリカのケンタッキー州のJohne Lockeさんが。Kindle Direct Publishing(KDP)で合計100万部を販売した。

Kindle Direct Publishingとは、出版社などを通さず、筆者本人がAmazonのKindleで直接本を販売できるサービス。
基本的に誰でもここに登録可能で、プロの作家はもちろん、素人でもここを通せばKindleで本(というか本に書いてある情報)を販売できる。

ここで販売していたのは「Vegas Moon」、「Wish List」、「A Girl Like You」、「Follow the Stone」、「Don’t Poke the Bear!」やNew York Timesのベストセラーにもなった「Saving Rachel」で、最新の本は「How I Sold 1 Million eBooks in 5 Months」となる。
これらの書籍の合計で100万部を越えたとのこと。
基本的にどの本も$0.99で販売されており、Locke氏の取り分は$0.35だ。単純計算で35万ドル(2800万円 $1が80円で)の収入となった。これは今後も増えることが予想できるが、1年に数冊そこそこ売れる本が書けるなら十分これだけで生活できることがわかる。

そこそこ売れる本を書くのが大変なわけだが、そのあたりの秘密は「How I Sold 1 Million eBooks in 5 Months」を読めばわかるのだろうか。

日本の状況に照らし合わせると、日本の紙の書籍は文庫本で400円くらい。著者への印税は10%程度なので40円くらい。
これをそのまま日本と比較すると、Kindleの本は1/4のコストで購入でき、筆者は3倍以上の報酬を受け取れると言うことになる。

JOHN LOCKE
John Locke Becomes the First Independently Published Author to Join the “Kindle Million Club”