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ドラム缶にアルミ缶のプルタブを入れて集める件

8年前に書いたブログ記事なのに、いまだに時々香ばしい方からコメントが来て(全部削除)、アクセストップのアルミ缶のプルトップ(タブ)集めはもう止めろの補足

アルミ缶からペンチで無理矢理引きちぎったプルタブ(プルトップ)の重さは0.5gだそうだ。
これをドラム缶に満杯にするには100万個とか必要だとか何とかネットで書かれている。

ドラム缶は200リットル入り、アルミの比重は2.5くらい。

つまり、アルミで一杯にするとドラム缶は500kg程度になる。
実際は1/3くらいしかうまらないだろうから、170kg程度。

一般人はドラム缶を運べない。
斜めにして回せば出来るけど、これを知っている人以外は運ぶのも困難。

170kgとして、アルミが1トン10万円で売れるとするとドラム缶1個あたり1.7万円。

170kgのプルタブ(0.5gとして)は34,000個に相当。
1日10個集めれば10年くらいでドラム缶1個くらいは集まるという計算。

車いすは5万円くらいかららしいので、ドラム缶3個分くらい集めれば車いすは買える計算。

そもそも、アルミ缶は1個あたり10gはあるので、プルタブで集めるよりは20倍の効率で集まる。

アルミ缶のプルトップ(タブ)集めはもう止めろ

2016年追記
アルミ缶のプルタブを無駄に外して集める行為は精神論。
NHKで2016年10月27日に放送された「所さん!大変ですよ」「リサイクル業者悲鳴!?“プルタブ取るのはやめて”」より。

アルミ集めの目的なら、わざわざ外して集める行為は、以下の、2008年執筆のブログにあるように無駄でしかない。

以下、2008年執筆のブログ記事。

アルミ缶に限らず、金属缶のプルトップを集めて、最終的に車いすにしようという運動をいまだに続けている人がいる。

本日(2008年9月24日)の毎日新聞読者投稿欄を読むと、地元の小学生が、商店にプルトップを集める箱を設置したから協力しているという方からの投書があった。

この方や、その小学生を指導している教師か誰かはともかくとして、こんな投書を載せてしまう毎日新聞はいったい何なんだ。

そもそも、1990年頃までのプルトップは缶からはずれる構造で、それ自体をポイ捨てしたりすることでの危険性や、ゴミ問題などがあった。そのため、このプルトップを集めるという話は成り立っていた。しかし、現在は、缶からはずれないステイオン構造になっているため、こんな活動自体に意味が無くなった。

もしも、この活動に協力しようと思ったら、缶に固定されているプルトップをペンチなどを使って無理矢理はぎ取るしかないわけだ。そもそもプルトップ自体は本体と同じアルミ製であり、アルミ缶の回収率は100%に近いわけで、これを分けて回収するなんて事は無駄以外の何者でもない。
アルミの純度云々を出してくる方がいる。物質としてみると、本体とふた、プルトップはそれぞれ微妙に異なる材料が使われている事があるが、基本的にアルミニウムという物質だ。
特にリサイクルするならアルミニウムという物質として回収しており同じ物質と考えていい。

プルトップを集めて、アルミとして売り、そのお金で車いすを贈ると言うことなら、アルミ缶を集めて売った方がよっぽどましだ。

現在の相場は知らないが、アルミ缶1個あたり1円から2円程度で売れるはずだ。車いすは物にもよるが10万円前後のようなので、アルミ缶を10万本集めるほうがよっぽど現実的だ。プルトップなら重量がその数十分の一のため、集める量も半端ではない。

1日30本ビールを飲む方が、3,000人ほどいれば1ヶ月で1台の車いすを贈れるわけだ。

こんな投書が数日後の毎日新聞に載ることを期待したい。

追記
2008年9月11日付で朝日新聞滋賀版に同じようなネタが載っているようだ。
プルトップ「車いす運動に」
朝日新聞の読者は毎日新聞の数倍はいると思われるが、誰も指摘しなかったのだろうか?