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台湾のカレーライスは基本的に不味いみたい

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台湾での食事を一通り楽しんだ私は、一周回って日本食を食べたくなってきた。
年に1回くらいなんだかよくわからない海外の日本食を食べてみるのもいいだろ言うという事で、台湾で初めてカレーライスを食べることにした。

行ってみたのは、台北の西門町にあったローカルそうな日式丼とか看板に書いてあった店。

カレーライスの他にラーメンもあったが、夜9時過ぎでもそこそこ人が入っていたので、とんでもなくまずい店ではなさそうだ。
台湾でうまい店を見つけるコツは、店に客がいるかどうかという指標が最もわかりやすい。

ここで、すでに食事を済ましていた私は、味見程度に食べられればいいので一番安いマッシュルームカレーとかいうのを頼んでみた。
99元だったと思う。約300円。

現地の感覚からすると現地の食べ物なら50元から80元程度で十分であり、若干高い。

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台湾で見かけるカレーはどこもこのような細長い容器に、ライスが卵で覆われている。
この卵は薄焼きにして上にのせているだけではなく、中身も含めてオムライスになっているのである。今回初めて知った。
これに加えて、味噌汁風のスープ的な物が付いてきた。

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肝心のカレーの味であるが、安いレトルトかなんかの味のような感じで、ここで作ったわけではないことは一口食べただけでわかる。
はっきり言ってまずい。
オムライスは米を赤くしただけのような物で、こちらも全くうまくない。どちらも一応食べられるが、物見遊山で10年に1度くらい試しに食べてみるならいいが、週一で食べるようなものではない。

カレーライス部分はともかく、さらにまずいのが味噌汁風のスープである。
味噌汁風と書いているのは見た目は味噌汁風であるが、それがなんなのかいまだにわからないことだ。
中に豆腐風の物が入っていたが、あれが豆腐だったのかどうかも不明。味噌汁風と書いているのは、味噌汁を使っている風ではあるが、味噌の味がほとんどしない、だしなど入っているわけがないわけのわからない液体だったからだ。
もしも、日本の家でこんな味噌汁をだされたらだれもがちゃぶ台をひっくり返すだろいうという味であった。

いったい何なんだ。

調べてみると、日本人経営のカレーライスを出す店というのがあるらしく、CoCo壱番屋も店を出している。
たぶん、その辺に行くと味はかなりまともになるんだろうが、よくわからないローカールの店に行くととんでもなくまずい思いをすることになる。

カレーでもあんなにまずくできるんだね。ということを実感したいなら行ってみるのをおすすめしたい。

カレーライスの源流を探る ライスカレーからカツカレーまで

日本でカレーといえば基本的にカレーライスのことを指すが、最近ではインド料理のカレーと混合しやすい。カレーライスのことはカレーと省略せずにカレーライスと書くべきだろう。

そのカレーライスだが、ヱゲレス(イギリス)海軍の料理を、日本海軍が独自にアレンジした物が日本で普及し、国民食といわれるまでに親しまれている料理である。カレーライス自体は、好みや材料の違いにより味が無限にあるが、日本の元祖といえる味のカレーライスを提供している店がいくつかある。

現在の海上自衛隊で提供されているカレーライスは、各部隊などにより味が異なる。横須賀などには元祖といえるレシピを再現したようなカレーライスを提供するそれっぽい店もあるが、その雰囲気を味わえるだけで、元祖とは言えない。

日本で初めてカレーライスを料理として提供したのは、東京の風月堂のようだ。
東京風月堂のWebサイトによれば、1877年(明治10年)にフランス料理店としてオムレツなどと共にカレーライスが8銭で提供された。
現在も、上野風月堂などの喫茶コーナーでカレーライスが提供されているので、当時の雰囲気を味わうなら風月堂から始めるのが良いだろう。

そのカレーライスをアレンジした物として、1910年(明治43年)に大阪の自由軒が混ぜカレーを名物カレーとして提供し人気になった。

より本格的なカレーライスとしては、1927年(昭和2年)に当時一般的なカレーライスが10銭程度だったところ、新宿中村屋が80銭で提供した純インド式カリーはたちまち大人気に。1928年(昭和3年)に開業した資生堂パーラーはカレーとライスを別盛りで提供といったところが本格的高級カレーライスの元祖となる。

また、トッピングは今では当たり前であるが、初めてカツとカレーライスを組み合わせたのが、銀座グリルスイスの千葉さんのカツカレーと言われている。
しかし、本当の元祖といえるのは、とんかつ河金の河金丼という説が有力だ。
こちらは大正7年に浅草のトンカツ屋だった河金が、カツ丼にカレーソースをかけて提供したという。現在、浅草には店はなく、台東区入谷にあるのれん分けした店でこの味を楽しめるようだ。
銀座グリルスイスの千葉さんのカツカレーは、1948年(昭和23年)に読売巨人軍選手の千葉茂さんの発案によって、現在のスタイルのカレーライスが誕生したと言われている。
しかし、大阪の難波に元祖カツカレーのカツヤという店もあり、カツカレーの元祖はどこなのかは定かではない。
細かいところはともかく、このあたりの3店で、味の違いを楽しみ、そのルーツをたどるのが楽しいのかもしれない。

東京風月堂
上野風月堂
自由軒
新宿中村屋
資生堂パーラー