開票」タグアーカイブ

第23回参議院議員選挙の開票参観に行ってきたよ(開票所の見学のこと)

DSC00209

2013年7月21日投開票された参議院議員選挙の開票作業を見学してきたよ。

開票は政令指定都市のさいたま市の場合、各区で行われており、選挙管理委員会のサイトにどこで開票作業が行われているかは公開されている。

筆者のさいたま市北区は、植竹中学校というところで行われているので、そこに行ってみた。

DSC00210

DSC00211

8時35分頃について、体育館に行き、その辺にいた人に「見学に来ました」と言うと、参観人ということでこちらへと案内され、参観人と報道関係者の入り口へ案内される。
体育館の横の入り口から、体育館の2階部分に案内される。

この中学校の体育館の2階はそれなりに広いスペースがあり、イスを縦に5つくらい並べても十分なスペースがある。
ここに報道関係者15人くらいに、選挙の関係者が3人くらいいる。

見学は参観人と呼ばれているが、住所と名前を用紙に書く必要があり、その名前が選挙名簿か何かに登録されているかどうかをいちいち確認するようだ。
ということで、どこのだれが参観に来たのか知られたくない人は開票の見学は厳しいのかもしれない。

ちなみにここでの撮影はなぜか禁止されている。

開票の流れ
8時40分
準備完了、開票作業者が位置に付く。
すでに開票箱はほぼ全て位置に置いてある。

8時45分
封筒を開けて鍵を取り出し、投票箱の鍵を開ける。

8時50分
投票箱を開ける。
中身は1/10程度しか入っていないので、投票率が100%でも箱のサイズは半分でもいいんじゃないかという投票箱のサイズ。
投票用紙はテーブルにだし、投票箱に残っていないことを確認。
開票作業開始。

NHKの双眼鏡部隊4組が、開票作業が始まった直後から作業人が仕分けしている投票用紙の集計を開始。
2人1組で1人が双眼鏡で投票用紙を見て名前を読む。

「フルカワ、フルカワ、ヤクラ、コウダ、フルカワ・・・」みたいな感じ。

それをもう一人がチェックしていく。チェックした数が30人(くらい)になると、それをまとめる人が用紙を回収し、電話してその用紙で集計した人数を伝えていく「北区の○○です。フルカワ 30、ヤクラ 15、コウダ 10・・・」みたいな感じで。
これを数十枚分電話で伝えるのがNHKの開票所での調査。

開票のテーブルはここでは5つくらいあり、それぞれのテーブルに5人から10人くらいが仕分け作業をしているので、双眼鏡部隊がチェックできるのはその中で1/10程度。

9時20分
開票作業は続く。
私以外に2人いた家族の参観人帰宅。
要するに、私がいる間は合計3人しか参観していなかった。

9時25分
5つくらいある選挙区のテーブルの1つで、開票作業その1が終了。

9時35分
ほぼ全てのテーブルで開票作業その1が終わり。
比例代表はこの時点で半分くらいしか終わってないようだ。

開票作業は、投票箱から出した時点で人間の手で仕分け(開票作業その1)され、それを機械でチェックして、それを人の手でさらにチェックして数えてという作業がある。
私が45分程度観察したのは、始めに人の手で仕分けした作業。

その後は地味ながら実際の結果が出る作業となる。
前述のNHKの双眼鏡部隊が読んでいる名前を聞けば、誰が当選しそうなのかはわかる。
今回は、名前の呼ばれた数で、古川候補がトップ当選で、次が矢倉候補、その次が行田候補か山根候補、さらに伊藤候補が頑張っているのかなという感じ。

この時点で開票作業その1の速報は終わっているので、今回の投票率40%程度の選挙なら1時間以内に当確情報は出せると言うことだ。

開票作業の見学であった方がいい物。
双眼鏡。
遠くで開票作業していても肉眼では読めないので、双眼鏡あればNHKの双眼鏡部隊みたいなことができそうだ。

ちなみに、報道関係者はこの開票所には15人ほどいて、そのうち双眼鏡部隊が8人、NHKの職員らしき人が2人ほど、さらに数人のメディアという感じ。
私が見学している間に仕事をしていた報道関係者はNHK双眼鏡部隊8人と、それをまとめて電話で報告する1人の9人だけで、それ以外の報道関係者は何をやっているのかわからない状態。

選挙の関係者は3人いるが、これも単に待っているだけで取り立てて何もしていない。

ということで、開票所は暇な人がたくさんいる。

開票所は関係者、それを見る人含め、暇な人がたくさんいるが、ここのセキュリティはほとんど無い状態。変な人は開票作業の場に簡単に入ってこれるので、極端なことをやろうと思えばできる状態。変な人がいきなり大勢で来たらいろいろまずそうだ。

まとめ
1回くらい開票作業を見学するといいよ。

双眼鏡部隊が開票作業の一番の見所。全ての箇所でNHKがこれをやっているわけではないだろうが、この地道ながら金のかかる作業が正確な予測につながるんだろうな。どこの開票所でどこのメディアがこんな事をやっているのか調べるとおもしろいかも。