オリンピックに向けて大画面テレビやレコーダーを売る

テレビがなかった時代ならともかく、今はどこにでもテレビはある。VHSなどレコーダーもここ15年くらいでかなり普及している。

テレビ受像器とレコーダーは性能が向上しているが、10年くらい前の品質で十分と考えている人も多い。

2011年になれば、地上アナログ放送が終わることになっているので 、現行のアナログチューナーは使い物にならなくなるが、チューナーさえつければデジタル放送の視聴は可能。その頃になれば、そのコストも1万円以下になるだろう。問題はアンテナだが、これはとりあえずなんとかすることにする。

最近は大型の液晶テレビも価格が安くなっており、37型なら15万円以下、20型くらいなら10万円以下だ。あと2年もすれば、これも37型は10万円以下、20型でも5万円以下とかになるだろう。
このくらい安くなれば、日本の一般家庭では必要十分のサイズであり、それなりに普及が進むと思われる。
レコーダーもネットでストリーミングを視聴というのはじわじわと普及はするだろうが、一気にということにはならない。

放送を録画するならやはりHDDレコーダーの出番だろう。
ここでHDDに入りきらないものや長期保存したいものをどうするかということだが、Blu-rayに焼いたとしてもそれをさらにコピーできない状況では使い物にならない。

VHSテープに録画したものや、カセットテープに録音したものは、今でも再生装置は販売されているし、最新のものにコピーすることは出来るが、デジタル放送をBlu-rayなどに焼いたら最後、そのBlu-rayを一生大事にしなければならない。これはデジタル放送に、コピー制御がかかっていて不可能のため。

これにより、Blu-rayレコーダーを売り、ハードウェアが儲かる。録画するためにBlu-rayメディアが売れる。放送局などは、一回しか放送しないので、それを視聴するか録画するしかなくなるので、視聴率が上がる。
とでも思っているようだ。

4年に一度のオリンピックは、現在の世界最高競技を見られるということで、大画面やレコーダーが売れると期待しているようだが、 そもそもVHSにしろ、DVDにしろ録画したものを保存して何度も見ている人なんかいるんだろうか?
保存している人がいたとしても、オリンピックマニアでもなければほとんど見ないだろう。

要するに、
日本のデジタル放送は見たら終わり。見なくてもたいしたコンテンツではないので損はしない。見る方が時間を取られるので損するくらいだ。Blu-rayに焼いたところで、Blu-rayメディアが10円だとしても、円盤に保存したものなんか面倒くさくて後で見ることはない。映画などは映画館、DVD、その他いろいろでみれるので、録画する必要は特にない。
というような状況で、だれがBlu-rayレコーダーだとかを買うのかと言うことを教えて欲しい。