PC向けの地デジチューナー単体の販売が解禁になるようだ

現状でPC用のデジタルチューナーはPCに内蔵される形態でしか販売されておらず、実質日本のメーカー製デスクトップパソコンを買うしかなかったわけだ。(例外として東芝のQosmioやDELLなどもある)
これが解禁されるようになるのは、Friioの影響と日経パソコンの記事では書いてあるが、実際のところはそれも含め、地デジを普及させるためにはPCにも解禁せざるを得ないということもあるのだろう。

PC向け地デジチューナーの単体販売、4月上旬にも解禁 日経パソコンオンライン

そうだとすると、放送業界関係者は実に自分勝手なやつらだ。

テレビ放送は俺らの決めた機器でしかみれないぜ。そうしたらその機器が思ったように普及しないから、PCでもいいようにしてやるとか
ついでに、みるためには俺らの作った業界団体のB-CASカードが必要だとか。

そもそも、地デジで無料放送しているようなコンテンツを著作権保護かけて、何の意味があるのだろうか。

一部の番組はDVDなどで販売しているが、この価格が高すぎるというのも問題だ。日本のテレビドラマは一般的に12話程度しかないが、定価が2万円前後で、実売価格が1.5万円程度。
一方米国のドラマは1シーズン1年間程度(実際は9月から6月頃まで)24話程が放送され、DVDの価格も定価で60ドル程度で実売価格は40ドル(4,000円程度)程度。
1話あたりの価格は日本が1,200円だとして、米国ドラマの場合166円。

実に7倍の内外価格差がある。さらにドラマの品質は圧倒的に米国の方が高いという。
ちなみにiTunes Storeではドラマ1話は1.99ドル(200円程度)で販売されている。DVDとあまり変わらない価格設定。
日本でiTunes Storeが始まると1話980円とかになるのだろうか。これで誰が買うのか?

日本のドラマDVDはそれなりに売れているので、こんな価格になっても買う人もいるのだろうが、こんなぼったくり商売を続けている限り将来性はかなり低いとしか言えない。

放送業界か、放送機器業界のどちらが今回のPC向けチューナー解禁に向けて動き出したのかは知らぬが、消費者を馬鹿にしたような商売をして、テレビ離れが進んでいることから、一気にこれが普及することはなさそうだ。
とは言っても、PC向けチューナーが出れば、それなりに売れるのだろう。実際BSデジタルに対応していれば個人的にも欲しいし。

BSデジタルに対応した場合、6TBの容量を持つPCと、Windows Media CenterとモニタをHDMI接続してWOWOWで放送されている映画を片っ端から録画したい。H.264でエンコードし直せれば、映画一本5GBだとして1200本保存できる。
毎日2本記録しても1.6年分。(実際のところ、再放送があるため、数ヶ月録画し続けると1日2本以下になる)
当然つまらないのは片っ端から削除して、その間にHDD容量も増えて。実質数年分の番組をHDD内に記録できるようになるだろう。

本当の希望としては、録画したものは著作権保護を解除してiTunesに登録、Apple TVで見たいのだが・・・

ところで、この辺の話になると気になるのがWindows Digital Life Consortiumは何をやっているのかということ。情報によると近い将来何らかの動きがあるというが・・・