埼玉県民から言わせてもらえば、さいたまスタジアムは遠すぎる

2008年5月27日のサッカー日本代表戦は埼玉スタジアム2002で行われたが、観客数のワースト記録を塗り替えたらしい。

日本サッカー協会の川淵三郎会長は試合前日、前売り券が約1万7000枚しか売れなかったことに「客足の落ち込みがひどすぎる。埼玉は遠すぎるのか」と交通事情に八つ当たり。
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さいたまスタジアム2002はさいたま市の南東に位置し、周りには取り立てて何もない。行くためには自家用車かバス、もしくは、歩いて5分のところにある埼玉高速鉄道の浦和美園駅から歩きということになる。

サッカー観戦なら、自家用車は規制されるので事実上不可能。

一般人が行くためにはバスか電車しかないが、埼玉県民が電車で行くためには、南浦和などで武蔵野線にのり、東川口で埼玉高速鉄道に乗り換え、一駅の浦和美園駅へ210円払って乗るか、赤羽あたりから埼玉高速鉄道に乗るという方法がある。

電車で行かない場合はバスだが、臨時バスで行くしかなく、浦和駅からの場合、片道45分。

さいたま市民ですら、片道1時間はかけていかなければならない。電車で行きやすいのは武蔵野線と埼玉高速鉄道沿線の住民。埼玉県民が電車移動といえば埼京線か京浜東北、高崎、宇都宮線と相場は決まっており(JRの場合)、武蔵野線やら埼玉高速鉄道は多くの埼玉県民にとって身近な物ではない。

浦和あたりからのバスも直線距離で8kmないのに、時間がかかりすぎるので乗る気になれない。

大好きな浦和レッズや大宮アルディージャの応援なら行くことも苦にはならないが、どうでもいい代表戦なんかにわざわざ行こうと思う埼玉県民は少ない。