iPhoneでプッシュ配信メールは不要になった

日本の携帯電話でSMSではなく、携帯電話の独自メールサービスが始まったのはiモードだとかJ-Skyとかが始まってからだと思う。
このころはメールを送るだけでもそれなりに金がかかった時代で、J-Skyのメールサービスが128文字以内なら無料だということで、わざわざJ-Phoneに加入し、メールを規定バイト数以内にするスクリプトを使って送ったものだった。

PCで受信するメールが、携帯端末でいつでも受信できるため、その当時は非常に便利だったが、携帯電話端末の機能などが向上することで、この使い方も変わってきた。

当時、メールを分割転送するようなサービスがあるわけが無く、自分でサーバーにスクリプトを仕込んでいたが、しばらくすると、有償で行うサービスが登場したり、popのメールやOffice文書がWebで読めるサービスが出てきたりしたものだった。

この最終形態が、携帯電話で直接Gmailにアクセスできるようになった事か。
スパムフィルタを含め携帯電話で読むGmailは最強だが、それでも併用されていたのが、携帯電話のメールアドレスへプッシュ配信されるメール。

Gmailを直接読めるとは言っても、ドコモならiモードに入って、Gmailにログインしてというのは面倒で、着信しているかどうかの確認もややこしかった。
携帯電話へ直接プッシュ配信すれば、メールの着信がリアルタイムでわかるので、非常に便利だ。

最近はPCを所有しておらず、携帯電話のメールアドレス(@docomo.ne.jpとか)しかない貧しい人もいるようだが、こうなってしまったのも、携帯電話のメールサービスがそれなりに便利だからだろう。

iPhoneのプッシュ配信メールは、基本的にYahoo.comだけだが、@i.softbank.jpのメールアドレスでもプッシュ配信のように使える。
そもそも、iPhoneでプッシュ配信が必要かどうかはメールの使い方によって異なるだろう。

iPhoneでのメール受信確認は、PCのメーラーを開くのと同じように簡単にできる。
私は、多いときはスパム含め1日1,000通くらいのメールを受信しているので、メールをそのままプッシュ配信されても困る。メールは常に届く物で、着信確認なんか不要なのだ。
ということで、個人的にはメールをプッシュ配信されるよりは、通常のpopアカウントなどをお手軽に確認できた方が便利。
その上で、重要と思われるメールだけ何らかのスクリプトを使い、プッシュ配信すればいいだけだ。

これがお手軽に出来るようになった初の端末がiPhoneというわけ。
もちろんWindows Mobileだとかの端末でも何年も前からpopで読むだけなら可能だったが、使い勝手はiPhoneの方がどう考えても上だ。Safariの使い勝手もIE Mobileをはるかに超えている。

ということで、iPhone導入後に、旧式の携帯端末で使っていた携帯キャリアが提供する専用アドレスによるプッシュ配信メールは使う必要が無くなった。