原発再稼働問題

2012年夏に電力不足が予想されている大飯原発の再稼働が2012年5月現在話題になっているが、そもそも原発については再稼働だけではなく、存在自体が問題である。

福島第一原発は、1から6号機まであるが、2011年3月11日現在に稼働していたのは1から3号機だけ。
4号機は定期点検中だったのに、その後、爆発し建屋が壊れた。
この原因は他からの水素だとかいろいろと言われているが、よくわかっていない。2012年現在も燃料プールは屋外に露出しており、海外の専門機関はいちばん危険な状態という認識のようだ。

つまり、地震や津波の影響が、稼働していない原発に及ぶと言うことだ。原発の中には使用済み燃料棒が中間貯蔵されており、原発は稼働していなくても常に危険な状態になっている。
稼働自体が問題になっているが、最大の問題は、原発自体に使用済み燃料を中間貯蔵していることや、原発自体が存在していることだ。

2012年現在、日本に使用済み燃料の最終保管処理施設はもちろん、中間貯蔵もはっきりとしていない日本では、これ以上核燃料を使用して使用済み燃料を増やすべきでは無い。

しかしながら、2011年3月以前まで計画されていた原発による電力を、石油やガスなどの火力発電補うと、発電コストが短期的に上がり、そもそも電力が足りなくなる。
その分、節電すればいいが、急激な節電は産業界など様々な面で影響が大きい。

原発の発電と最終処分までの総合的なコストは、短期的には火力よりコストは下がっても、最終的には火力以上になるだろう。原発を稼働させる理由として、電気料金上昇を押さえるというのは当てはまらない。

長期的に原発の方針を決めるのが先決だろう。