エアアジア・ジャパンの合併解消と今後の再出発を利用者側の視点で考える

エアアジア・ジャパンが2013年6月にANAとの合併を解消し、バニラ・エアとして再出発するとのことだが、この合併解消は利用者にとってどうなっていくのだろうか。

そもそもエアアジア・ジャパンはエアアジアとANAが合併してできた格安航空会社だが、経営方針の違いで合併を解消することになったという。
経営方針とは

着陸料の安い地方空港への就航を望んでいたエアアジア側と「ハブ」としての成田空港の役割を重視していたANA側との立場の違いがうかがえる。

http://www.j-cast.com/2013/06/12177130.html
より

のように、根本的な点で違うようだ。
ANAの新しいLCCはバニラ・エアとして再出発とのことだが、関空をハブにしたピーチとの関係もありANA参加に2社のLCCという意味のわからない状態になるようだ。
おそらく、近い将来このあたりを再編しなければならなくなるだろうが、初めからそうしないのが典型的な日本企業の発想だ。

一方で、エアアジアは地方空港への就航を望んでいたと言うことなので、茨城空港へ就航してコストと下げるというようなことをしたかったのだろう。

東京駅から茨城空港へはバスで2時間弱。料金は500円(航空機利用者)。
東京駅から成田空港は2000円から4000円程度で1時間前後。バスならもっと安いけど。

LCCを利用したい人は、バスで長時間ながら公共交通機関で確実にたどり着け、帰れる、安い茨城空港の方が魅力的なのではなかろうか。

また、成田は発着枠が少なく、早朝や深夜になり、フライトがキャンセルされることもあるが、茨城空港を日中利用すればその心配は無い。
ということで、利用者の観点で見ると、成田をハブにしたLCCよりも茨城空港をハブにした方が使い勝手がいいと言うことだ。

茨城発着で、札幌、大阪、福岡、沖縄などに就航。国際線として、ソウル、上海、北京、台湾などに就航できれば、
エアアジアXの羽田発着と組み合わせて、エアアジアとしては結構魅力的な路線になるのではなかろうか。

ということで、エアアジア・ジャパンが茨城空港を拠点にして新たな出発をすることを期待する物である。羽田でもいいけど。