Windows Home Serverのドライブエクステンダー機能

個人的にWindows Home Serverで一番便利だと思う機能がドライブエクステンダー(Drive Extender)。

Windows Home ServerではシステムはCドライブ、それ以外はDドライブというように管理するようで、HDDが1台でも、2台以上でも同じ状態のようだ。

つまり、250GB、500GB、750GBという組み合わせでHDDが3台あったとしても、CとDドライブしか無く、システムは20GB程度しか使わないので、残りの980GB程度は全部データ用と言うことになる。

ドライブやらフォルダー分けを意識しないでも、3台のHDDへ勝手に分散してくれるらしい。

さらに、例えば、この状態でHDDの空き容量が300GBだったとして、一番少ない250GBのHDDを外して1.5TBのHDDに交換したくなったとすると、管理メニューか何かから、250GBのHDDを外すような操作をすると、ここに書き込まれているデータが他のドライブへ移動させる。
移動し終わったら、物理的に取り外して、1.5TBのHDDを取り付ける。
これで、2.75TBの容量になる。

空き容量があれば、ファイルを勝手にコピーして多重化しておいてくれるらしい。

こんな事はNASでも出来るけど、HDDを適当に取り外すような事は、RAIDマイグレーションという機能が必要で、これに対応しているNASは非常に高価だし、民生用NASの大半はHDDが4つしか入らないので、HDDを死ぬほど接続したい私のような変態的用途にはなかなか難しい。

ということで、マザーボードに付いているSATAと、PCI Expressなんかで増設すれば、HDDを10台とか載せて、10TB以上の容量が実現できるわけだ。
一応、現在最高容量の1.5TBのHDDを14台載せれば、20TBを超えるNAS的な物が完成する。
今のところこんな容量を使う当てはない。
そのうちいるかもしれないからと言うことで、初めから大量のHDDを購入してRAIDの構成で準備しておかなくても良く、足りなくなったら増やすだけでいいというのもこの方式の利点。

技術概要 Windows Home Server ドライブ エクス テンダー