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2007年07月25日

そもそも紙の本なんて100年後に存在しているのか?

少なくとも、今後数十年までに出版されたものを保存した物という形では残るかもしれないが、100年後が今と同じような紙に印刷した物があふれかえっているような状況ではないだろう。

おそらく今以上に、電子的な媒体で活字を読むというのが当然となっているだろう。
そうなると現在の、作家が文書を書いて、編集者が編集、デザイナーその他が本の形にして、印刷所が印刷、運搬、本屋が販売というビジネス形態は完全に崩れる。

今でも電子媒体なら、作家自らが、読み物にまですることは簡単にできる。京極夏彦などはInDesignかなにかで、ハードカバーとか文庫本用に自分で改行の位置とかを調整しているらしい。
そうすると、個人間決済も今以上に簡単になるわけで、それを有料で販売しようが無料で販売しようが、出版社だとかは不要になるわけで、版元が儲からないなんて論理は無い。何しろ版元なんか無いんだから。

「100年後も作品を本で残すために」――三田誠広氏の著作権保護期間延長論

既に、音楽ビジネスではPrinceのように新しい流れを模索している、業界の大物がいるが、活字業界にPrinceのような時代の先端を行く大御所はいないのだろうか。
音楽業界ではコンピュータを使うのが当然だから、その辺の目利きも利くのかもしれないが、活字業界は、いまだに自分の名前入り原稿用紙で手書きしている大御所はたくさんいそうだし、当分この流れはかわらんのだろう。

「創作のインセンティブはお金ではない」という発言があることで、一筋の光は見えるが、世界の新しい流れについて行けない人間は多そうだ。

PS3のアップサンプリングを試す

PS3のシステムソフトウェア1.90で実装されたアップサンプリング機能を試してみた。

結論から言えば、AACの128kbpsってしょぼすぎということだ。
今までCDのオリジナルが100点で、AACの128kbpsは80点くらいだと思っていたが、今回試した限りでは60点くらいには落ちる。

PS3では44.1/88.2/176.4kHzの出力が可能だが、私の持っている5万円くらいで176.5kHzには対応していない小型アンプと、5万円くらいのミニコンポについていたショボイスピーカーという設定で聞いてみた。
結果として、アップサンプリング機能自体はそこそこ有効になっているような気がしたが、はっきり言ってわかりにくい、それよりもオリジナルCDの音とAAC 128kbpsの音の違いがすごかった。

音源にもよるようだが、Yo-Yo MaのCDでは効果がわかりづらく、元祖チャイコフスキー1位の諏訪内晶子のCDではよくわかった。

特にバイオリンの高音で違いがよくわかり、AACの128kbpsとCDから直接再生した音や、アップサンプリングした音は明らかに別物。AAC 128kbpsは特に高音がこもったような感じになるが、それ以外のものでは高音に伸びがある。
アップサンプリングしたものはそれに加え多少良くなったような気がするが、はっきり言ってショボイシステムではわかりにくい。

点数で言えば、オリジナルが100点だとすると、アップサンプリングが105点くらいだろうか。

高級なシステムでは違いはわかりやすくなるだろうが、一般的に購入されるだろう10万円前後のシステムではアップサンプリングの違いはわかりにくいのでは無かろうか。

しかしAAC 128kbpsの音の悪さはすごい。こもった音になり、非常に低品質。
赤白のオーディオケーブルで接続した場合でも、コンピュータのCDドライブから直接再生した場合と、iTunesでAACの音を再生した場合では全く違う。

こうなったら、これからはロスレスで取り込むしかない。(自分の所有CDで100GBくらいは必要)

PS3 新着チェック

PS3は、ほとんどシステムソフトウェアのバージョンアップをするために存在している。
システムソフトは新しくなっても、発売から半年経過してもPS3のソフトは持ってないし、デモも遊べるのがないし・・・

Bacterius
バクテリアス
Xbox Liveのオリジナルゲームに比べて質の低いこと。まあ、試用版を公開しているだけでも許せる。

PS Storeとかなんとかは、使い勝手が悪いので、ビデオのダウンロードもする気がしない。

いくつかダウンロードして見る限りでは、絵は綺麗ですねというのばかりで面白味に欠ける。
日本人向けのゲームとかもあるようだが、世界市場で売れるのだろうか?

とにかく、ダウンロードした後のインストールとかコンピュータ的で面倒くさくて仕方ない。

2007年07月09日

Skypeの自動応答設定

2年ほど前までのSkypeクライアントでは、自動応答という設定があった。
電話がかかってきたら自動的に応答する物で、監視カメラ的な用途で便利に使える機能だ。

これが最近のクライアントでは設定できなくなっていたので、調べたところ、使えなくしたのではなく、クライアントソフトの設定項目になくなっただけ。
セットアップファイルにはその項目があるので、それを編集するだけでいい。

セットアップファイルも単なるXMLファイルなので、テキストエディタで開いてその部分を書き替えるだけ。

セットアップファイルは、Windows版の場合、Documentのフォルダのユーザー名、Skype、Skype IDにあるconfig.xml

ここのFriendsAutoAnswerが0になっているはずなので、1に書き替える。

設定ファイルを書き替える前にSkypeを終了すること。

これで、出先から自宅を監視カメラ的な物で泥棒や火事から予防できる。(カメラだけでどうやって?)

2007年07月06日

超軽量なポータブルMacはタッチパネルを搭載するだろう

(実物は見てないが)iPhoneを見て思ったのは、少なくともiPhoneに入っているOS Xとやらは、指での操作と、Device自体を手に持って使うのに適した物であるということだ。
指で写真をスクロールさせたり、デバイスを縦横にしたときのエフェクトなど使っていて気持ちよいし、使い勝手も良い。

こうなると、特に日本のユーザーが長年望んだ軽量のMacはノートパソコン型やWindows系のタブレットPCとしてではなく、キーボードのないiPhone的なデバイスとして登場するんじゃないかと思う。

ちょうど、今週インテルが発表した高齢者仕様のタッチパネル製品みたいな物と思うとちょうどいいだろう。
あれはハードウェアとしては洗練されていないし、OSもWindows Vistaとかなので、使い勝手も良くないが、iPhoneのOS Xのようなインターフェースを持ったより高機能なOSを搭載してくれば、かなり使い物になるのではなかろうか。

まさに、軽量なノートパソコンの再発明となる。

指での操作やペン操作もできると、デジタルノートとしてかなり実用になりそうだ。
キーボードを使いたかったらBluetoothとかの外付けにすればいいという割り切りもあるだろう。

mixiをまじめに使わない理由

mixiの嫌な点は、どうしてもブラウザでmixiのサービスにアクセスしなければそのサービスを使えない点。
一部活用されているらしいメッセージ機能も、無料ユーザーは一定期間後にメッセージが自動消滅するので、そもそも使う気にもならない。(数ヶ月に一度なにか届いているようだが読んでない)

コミュニティは程度が低いし、他人の日記なんかでおしゃべりするのも特に興味ない。
ということで、私には使いたいコンテンツがない。

ミュージック機能もLast.fm、写真はFlickrとか他にもっと高機能なサービスがあり使う理由がない。

2007年07月03日

アルミ缶の飲み物が激減し、ペットボトルだらけになった理由

ここ何年もむかついていることがある。
出先などで飲み物を買おうとすると、コンビニや駅の売店など、ほとんどの売り物がペットボトル入りとなっていることだ。

ペットボトルなんてのは素材としてアルミ缶に比べコストも高いし、重量もアルミ缶より重い。
なにしろアルミ缶で350mlだった飲み物が100円から120円程度だったのに比べ、500mlのペットボトルは150円程度と高いのだ。
なにより500mlもいらんのだ。350mlでいい。蓋出来るとか、ペットボトル自体便利な面もあり、アルミ缶か、ペットボトルのどちらかを選べるような状況ならまだいいが、ほとんどすべての飲み物がペットボトルとなり、選びようが無いため、この状況にむかついてるなら、買わないという選択肢しか無くなってしまった。

環境のことを考えたら、リサイクルが簡単なアルミ缶を選んだ方がいいのだが、ペットボトルが主流となってしまった今、アルミ缶に戻すのはかなり困難を伴う。

例えば、ペットボトルとアルミ缶で同じ飲み物が並んでいた場合、環境保護団体やその容器の利権関係者でもなければ、ペットボトルの方が圧倒的に選ばれるだろう。
これが、何らかの影響で逆転したとしてもアルミ缶ばかりだった10年ほど前の状況に戻るのは困難を伴う。

飲料業界の産業構造が変わってしまったのだ。

ビールなど醸造技術が必要なアルコール類はともかく、砂糖水に味をつけたり、お茶をどうにかするだけのような飲料業界はレシピさえあればなんとかなる。
そもそも、コカコーラなどは原液をアメリカから輸入し、炭酸水などで薄めているだけ(詳しくは知らん)なので、誰でも作れる。

そのため、飲料メーカーが自社で容器に充填せず、飲み物の原液やレシピなどを充填専業のボトラーにまかせるというビジネスがある。
これは、その辺の町工場であるボトラーが、容器メーカーからアルミ缶や瓶、ペットボトルなどを購入し、容器に入れて蓋して流通に流すのである。
もちろん、各飲料メーカーの工場でも同じ事をしているが、たまたま需要が増えた場合など、工場を増設することなく、外部のボトラーに依頼するだけで、生産能力が増えるため、経済的なメリットが大きい。

従来の飲料業界では、飲料メーカー、ボトラー、容器メーカーなど、昔からあるそれぞれのメーカーが専門分野だけを行っていた。
新しい飲料の開発や長年築いたブランドなどは強く、昔からある飲料メーカーが強いし、ガラスの瓶や、アルミやスチール缶は、設備投資、製造ノウハウなど専業メーカーにかなわないため、例えば飲料メーカーが自社でつくろうと思ってもそう簡単ではない。

しかし、ペットボトルは金属加工などに比べ比較的簡単なプラスチック加工の技術があれば可能だ。
製造装置もほとんどが海外メーカーだが専門業者から買ってくるだけなので、どの部分を自社で生産するかにもよるが、ある程度プラスチック加工の知識のある技術者さえどこかから引っ張ってくれば、比較的簡単に自社生産が可能なのだ。

最近では、飲料メーカーが、自社のペットボトルの工場を、飲料工場に併設するように建設し、ボトルをつくってすぐに充填という効率の良い事をやっているのである。

どの容器がどのメーカー製なのかはペットボトルの裏を見ればわかるが、コカコーラーの製品はほとんど自社生産、他の大手企業もかなりの部分を自社生産に切り替えている。吉野工業所東洋製罐などのメーカーロゴ入りの容器はなかなかみつからない。

今までは、容器メーカーから決まった形状のアルミ缶や瓶などを空の状態で運んでいたわけで、この運送コストが抑えられるのはもちろんのこと、容器自体を自社でコントロールすることで、変わった容器の開発も自由度が高く、より魅力的な製品をタイムリーに市場投入できるのだ。

自社の容器工場を持ってしまっては、ペットボトルからアルミ缶へと逆戻りするのは困難なのだ。

合法的にコンテンツを入手する方法

あくまでも個人利用だが。

音楽データはCDを買うのが一番。それも中古で。
ビデオは市販DVDのリッピングはグレーゾーンっぽいが、これが問題なければ、DVDが手っ取り早い。
金かけたくなければ、日本ではアナログ放送の録画、編集エンコードし直しが一番。
しかし、DVDに比べると画質も落ちる。せめて720pでデジタル放送を自由に録画、編集、その他いろいろ出来るようになって欲しいものだ。
そうならなければ、少なくとも日本の放送局がつくるコンテンツは)見なくなるだけかも。

ところで、YouTubeでデータをダウンロードしたがる人の神経はわからん。
消されない物だったら、おそらくYouTubeのサービスが続く限りオンラインで再生できるし、ダウンロードなんてしたってどうせみない。
非合法の動画で、消されてしまうかもしれないのならダウンロードしたくなるのもわかるが、そもそも非合法なので。
唯一、理解できるのはiPodとかPSPとかで見たいときだけど、そんなにまでしてみたいのはあまりない。ビデオPodcastで提供されているので十分。