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PS3のアップサンプリングを試す

PS3のシステムソフトウェア1.90で実装されたアップサンプリング機能を試してみた。

結論から言えば、AACの128kbpsってしょぼすぎということだ。
今までCDのオリジナルが100点で、AACの128kbpsは80点くらいだと思っていたが、今回試した限りでは60点くらいには落ちる。

PS3では44.1/88.2/176.4kHzの出力が可能だが、私の持っている5万円くらいで176.5kHzには対応していない小型アンプと、5万円くらいのミニコンポについていたショボイスピーカーという設定で聞いてみた。
結果として、アップサンプリング機能自体はそこそこ有効になっているような気がしたが、はっきり言ってわかりにくい、それよりもオリジナルCDの音とAAC 128kbpsの音の違いがすごかった。

音源にもよるようだが、Yo-Yo MaのCDでは効果がわかりづらく、元祖チャイコフスキー1位の諏訪内晶子のCDではよくわかった。

特にバイオリンの高音で違いがよくわかり、AACの128kbpsとCDから直接再生した音や、アップサンプリングした音は明らかに別物。AAC 128kbpsは特に高音がこもったような感じになるが、それ以外のものでは高音に伸びがある。
アップサンプリングしたものはそれに加え多少良くなったような気がするが、はっきり言ってショボイシステムではわかりにくい。

点数で言えば、オリジナルが100点だとすると、アップサンプリングが105点くらいだろうか。

高級なシステムでは違いはわかりやすくなるだろうが、一般的に購入されるだろう10万円前後のシステムではアップサンプリングの違いはわかりにくいのでは無かろうか。

しかしAAC 128kbpsの音の悪さはすごい。こもった音になり、非常に低品質。
赤白のオーディオケーブルで接続した場合でも、コンピュータのCDドライブから直接再生した場合と、iTunesでAACの音を再生した場合では全く違う。

こうなったら、これからはロスレスで取り込むしかない。(自分の所有CDで100GBくらいは必要)

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