プラスチックを分解するバクテリアは手放しでは喜べない

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プラスチックを短期間に分解するバクテリアを高校生が特定したらしい。

一般的にレジ袋などに使われているプラスチック製の袋はポリエチレン製だ。
ビニール袋という呼ばれ方もしているが、ビニール袋の語源である塩化ビニルなどが使われていたのは20年以上前であり、今時ビニール製の袋なんかほぼ存在していない。

現在最も普及し、環境問題で問題となっているプラスチック製品はいろいろあるが、全世界で使われて困っているのがポリエチレン製の袋。
そのポリエチレンを分解するバクテリアを特定したらしい。

『The Record』紙の記事によると、Burd君は、土にイースト菌を混ぜ水を加えたものの中に、粉状にしたプラスチックを入れて、30度にした。すると、自然界に放置した場合より早く、プラスチックが分解された。

プラスチックを短期間で分解するバクテリア、高校生が特定 WIRED VISION

First, he ground plastic bags into a powder. Next, he used ordinary household chemicals, yeast and tap water to create a solution that would encourage microbe growth. To that, he added the plastic powder and dirt. Then the solution sat in a shaker at 30 degrees.

WCI student isolates microbe that lunches on plastic bags The Record

記事によれば、粉末状にしてというのがあり 、フィルムそのままの状態やもっと大きな形状でどの程度効果があるのか知りたいところだが、特定のバクテリアがポリエチレンを分解し、その条件が特定されれば、環境問題としても、石油化学工業としても大きく注目されることは確実。

プラスチックは半永久的に使用可能で、土に埋める水道管やガス管も、50年は使える性能(キーワードはPE80やPE100)ということで採用されているが、土にあるバクテリアが分解してしまうとなると話は違ってくる。

また、電線の被覆材料や自動車などにも使われているが、バクテリアにより分解されるとなると、それらの工業材料としては使えなくなってしまいかねない。

プラスチックを手っ取り早く再利用する最良の手段は、燃やして発電などに役立てることだが、ゴミ問題としては バクテリアは役立つだろう。しかし、デメリットもあるので、このような技術は実用性も含めじっくりと研究する必要がある。

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