牧原秀樹氏、衆議院議員選挙で立候補せず

衆議院議員埼玉5区から立候補していた元法務大臣の牧原秀樹氏が、次回の衆議院銀選挙に立候補しないことを自身のFacebookで2024年11月28日公表した。
気になるのはその後どうするかだろう。

https://www.facebook.com/hideki.makihara

牧原秀樹氏は2005年から埼玉5区より自民党候補として立候補していたが、毎回小選挙区では枝野幸男氏に負け続け、2009年を除いて当選した5回の選挙は比例での復活当選だった。
2024年の選挙では惜敗率も届かず、比例での復活当選もなかった。

自民党は比例での復活は2回までのルールを厳格化した事も併記していますが、従来から重複立候補を認めない方針だった物を、立候補は認めるが、名簿の下位に載せる用にルールを厳格化することを決めたようです。

これらをうけて、同氏は自民党埼玉県連の埼玉5区支部長には応募しない事を表明した形になる。

牧原秀樹氏は、国会議員時代からさいたま市から通勤していたことから、今後もさいたま市を中心に政治活動自体はするようだが、衆議院議員以外にどうするつもりだろうか。

2025年5月 さいたま市長選挙
https://www.city.saitama.lg.jp/006/009/008/p077742.html

2025年7月までに第27回参議院議員選挙

埼玉県議会、埼玉県知事選挙は2027年?

東京新聞は次のように報じている

今後、衆院埼玉5区以外の選挙に立候補する可能性については「いろいろなことを言ってくださる方もいる。今日の時点では『埼玉5区の公募には応じない』ということだけを発表した」と話すにとどめた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/370108

東京新聞

牧原氏の次の可能性として、最も近いのはさいたま市長選挙だろう。
現在の清水勇人市長は2009年から4選目。2025年の選挙に立候補し、他に有力候補が出馬しなかった場合は5選目の可能性があるが、そろそろ多選批判も出てくる頃だろう。

多選の問題では、埼玉県知事がある。埼玉県知事は4期の立候補を自粛するようにする多選自粛条例を2003年に知事に就任した上田清司元知事の2004年に施行。
その後、2015年に同知事は条例を破って立候補し、当選した。
2019年は上田県政を引き継ぐ大野元裕知事になり、2023年に2期目の当選となった。2027年の3期目には出馬可能で、2031年までは大野県政になる可能性もある。

選挙の時期が近い事を踏まえると、牧原氏がさいたま市長選挙に立候補する可能は低くはない。
流れとしては、2025年からさいたま市長、2031年から埼玉県知事のような事を考える関係者もいるだろう。

Nintendo Switchの後継機につかわれるSoCの状況

Nintendo Switchの後継モデルは2025年に発売されると妄想している方が多いようです。
後継モデルはNintendo Switchと互換性があるのなら、SoCはNVIDIAのTegraの後継品が使われると考えるのが通常です。
Tegraの製造はTSMCかもしれないし、Samsungかもしれないし、Intelの可能性もゼロではないです。

2024年秋現在の状況からどうなるのかを妄想します。

Tegra T210

Nintendo Switchの2017年発売の初代モデルに搭載されたTegra。TSMCの20nmで製造される。
CPUはCortex-A57、Cortex-A53のそれぞれ4コアで合計8コアだが、A53は利用されていない。ARMv8-A
GPUはMaxwell世代のGM20B コア数は256、メモリは4GBで25GB/s程度。

Tegra X1自体は2015年にリリースされている。
その後登場したSwitchにはその改良版のT210b01が採用され、製造がTSMCの16nmになった。

NVIDIAの動向

Tegraシリーズは、NVIDIAで言えばJetsonなどのエッジコンピューティング向けに提供されているSoCだが、2020年代に入ると大きなアップデートは少なくなっている。
直近では2022年9月のGTCで Thorというコード名が公表されたが、主に自動運転向けのDRIVE Thorで、Jetsonなどのバッテリー駆動前提の製品、つまりNintendo Switchのようなゲーム機向けとはカテゴリが異なる。

実際に多数の製品が発売されているのがOrinで2018年に発表された物。
Jetson AGX Orinなどは2022年頃から実際にリリースされており、その数年後に出るSwitch後継モデルではこれをベースにしているという考え方もある。

とはいえ、ThorのCPUはARM Neoverse、GPUアーキテクチャはBlackwellであったりと、2017年のTegraとは全く別物となっている。
Orinベースの場合は、Ampere世代となり、CPUはCortex-A78AE(ARMv8.2‑A)になる。

Nintendo Switchの後継モデルのGPUがAda Lovelace(GeForce RTX 40)の場合は、Maxwellから4世代進化した物となる。Ampere(GeForce RTX 30)の場合でも3世代進化となる。

Ada Lovelace世代で、TSMCのプロセスも他の製品と同じプロセスの場合はTSMC 4Nとなる。4NはTSMCの5nmプロセスの改良版。

そのNVIDIAが次に大きな発表をするのは、2025年初頭に開催されるCES 2025、自社のイベントで2025年3月に開催するGTC 2025などになります。
Jetsonやエッジ向けに新しい製品を発表するならGTCで、GeForceや自動運転向けの製品ならCESになるかも知れません。
それらの派生製品がNintendo Switch後継機に採用される事もあり得ますが、既存モデルからの派生製品の可能性の方が高いでしょうか。

結局新モデルはどうなるのか

一般的にNintendoが新モデルをリリースするなら単純に性能を上げるだけはなく、新しい遊び方も入れてくるでしょう。
それがなんなのかは全くわかりません。

2017年当時の状況から考えると、性能が大幅に向上することは間違いありません。
ハードウェアレイトレーシング、DLSSなどでの大幅な画質向上があります。Ada Lovelace世代ならAV1によるハードウェアエンコードにも対応できるので、ゲームプレイの録画も低容量で長時間出来るようになります。
AI関連機能もありますし、NVIDIAは最新のゲームデモで、AIで実際に人と話すようなアドベンチャーゲームを実現しています。

一般的にゲーム機の次出てくるモデルでは、スペックがどうなるのかが注目されますが、Nintendoの場合はどのような新しい遊びが出来るのかに注目した方が楽しいでしょう。

NVIDIAのGPUアーキテクチャ

2012年 Kepler
2014年 Maxwell
2016年 Pascal
2018年 Turing
2020年 Ampere
2022年 Ada Lovelace
2024年 Blackwell
2026年? Rubin

TSMCの製造プロセス

20nm 2014年から
14nm 2014年から (15FFや12FFCなど)
10nm 2017年から (10FF)
7nm 2018年から (N7、N6など)
5nm 2020年から (N5、4N、N4など)
3nm 2022年から (N3など)
2nm 2025年から? (N2など)

SpaceXのStarship打ち上げを見に行く方法

SpaceXのStarshipは2020年代の宇宙ロケット打ち上げで最も熱いことは間違いありませんが、打ち上げから戻ってくるまでをどうにかすれば見学できるのも興味深い点です。

打ち上げ場所は、アメリカのテキサス州のメキシコとの国境に近いBoca Chicaという場所です。

Boca Chica Blvd, Brownsville, TX 78521, United States
https://maps.app.goo.gl/Y4bahLVQz8s9vVyi9

ここに一番近い空港はBrownsville-South Padre Island International Airport (BRO)で、UnitedやAmericanなどが運航しているようです。
しかし、近場のHouston(IAH)やDallas Fort Worth(DFW)間の就航で、例えばSan FranciscoやLos Angelesなどから1回で乗り継ごうと思っても難しいです。
そのため、日本からBoca Chicaに行くにはHoustonか、Dallas行きの直行便に乗り、BROへ乗り継いで行くか、HoustonやDallasから車で直行する形になると思います。

近場の国際空港から車で移動する場合

Boca Chicaに到着した場合、現地の移動手段は車が基本になると思います。
Uberなども使えるかも知れませんが、結局レンタカー借りて自分で運転したのと総合的なコストは変わらないでしょう。

そうすると、近場の国際空港から直行するという方法があります。
その場合の距離ですが、そこそこ時間がかかります。アメリカでの運転に慣れていない場合は、怖いかも知れません。(アメリカは基本的に日本よりも運転マナーは良いため安全運転している限り走りやすいです)

IAHから約6時間、約400マイル
DFWから約9時間、約600マイル

それでもここまで距離が離れていると大変なので、近場から行く場合は、San Antonio International Airport (SAT)からの方が若干近く、約5時間、約300マイルとなります。

この距離も厳しい場合はBROから車移動になるでしょう。
約30分、約20マイルです。

日本からHuston周辺直行便

日本からHuston周辺の直行便はStar Alliance系はIAH、One World系はDFWとなっている用です。運航便は曜日によりますが、次のようになります。

United 6
NRT-IAH
5:45pm – 2:35pm

All Nippon 114
HND-IAH
10:50am – 7:45am

Japan Airlines 12
HND-DFW
10:55am – 7:25am

American Airlines 176
HND-DFW
6:00pm – 2:30pm

他の国際空港より便が少ないので、そこからの車移動などを考えると、場合によっては、他の空港からSATなどに乗り継いだ方が便利かも知れません。

現地宿泊先と見学先

Boca Chicaでの宿泊先は、海岸線上のSouth Padre Islandか、メキシコとの国境の街のBrownsvilleになります。
どこで見学するかによりますが、South Padre Islandに宿泊して、そこからよく見える場所に移動するのが良さそうです。

一番人気なのがIsla Blanca ParkのSouth Padre Island Jettiesのようです。ここの場合はかなり混雑するようなので、島内に宿泊して歩いて見学場所に移動するのが良いかもしれません。
https://maps.app.goo.gl/Afj5FH8GsRju74ur8

他にも道端、メキシコ側など、様々な見学スポットがあるみたいなので探してみてください。
https://arctechphoto.com/launch-viewing-locations

見学先としては、船からの見学という方法もあります。

急に思い立った場合

日本時間の昼頃行きたくなった場合、でもUA6、AA176便では行けるので、約24時間後の打ち上げなら間に合います。
日本時間の午後2時(昼)に打ち上げ24時間前だった場合、AA176便の残席があればその場で予約。夕方4時頃までに空港に着けば飛行機自体は余裕で間に合います。
現地到着は午後3時頃(日本時間の当日午前6時頃)。午後4時に現地出発でレンタカーで9時間かけてBoca Chicaへ移動。現地到着は午前1時頃(日本時間午後3時)です。移動時間合計21時間くらいで何とか現地に行けます。
国際免許証、パスポート、ESTAなどは必要ですが、パスポートはともかく国際免許証が一番時間かかるでしょうか。間に合わない場合は全部Uber移動とかも出来るでしょう。

飛行機のタイミングなどによりますが打ち上げまで30時間くらいあれば、急に思い立っても何とかなるでしょう。
この場合は、現地での車の移動距離が短いIAH便の方が安全でしょう。

インドで買う本物のカシミア、パシュミナ

ウール(羊毛)とカシミアとかパシュミナの違いは難しいです。
ウールは羊の毛で、カシミアは山羊の毛でウールより高級。カシミアより高級な山羊の毛がパシュミナと認識している方は多いと思います。
羊と山羊の違いがよくわからない、生地を触ってもよくわからないことが多いと思います。
ウールと他の繊維の違いもよくわからない事が多いと思います。

手織りの100%パシュミナ(数万円)

ウールとは

ウールとは羊の毛の繊維で、同じような天然の繊維には綿花から作るコットン、蚕から作るシルク、パルプから作るレーヨンがあります。

わかりやすく書けば、そのウールの中ので、山羊の毛で作った高級品がカシミア、最高級品がパシュミナです。

そのカシミア製品も、単なるウールを高く売れるのでカシミア表記にしていることも、普通のウールがかなりの割合入っていることも、シルクが入っている場合、織り方、カシミア自体の品質の差などがあるので、価格もピンキリです。

インドで買う場合、ある店で似たような物を500ルピー(1,000円弱)まで値切れても、ある店では1500ルピーが最低値な場合も、ある店では2500ルピー(5,000円弱)で売ってることもあるでしょう。
どちらにしても、インドで買うカシミアと謳う物は日本で買うよりそこまで高くないので、自分で満足して買うならいいでしょうが、もの自体が自分が思っているカシミアではない場合もあるので、後で騙されたと思うかも知れません。

New Delhiの道端のそれっぽい物を売ってる店が集まっているところ(価格は多分安い)

インドで本物を買う第一ステップ

インドで本物のカシミアなどのストールなどを買う場合の一番のポイントは、信頼できる店でまずは本物を見ることです。

カシミアなどのストールを扱っている店は、その製品の肌触りなどを試せますし、潰したり、細い所に通して柔らかさをアピールしたり、パシュミナなら水のはじき具合をデモしてくれます。

カシミアは触ってもよくわからないと思いますが、通常のカシミア製品の何倍もする100%パシュミナは明らかに違うことがわかります。
パシュミナまで扱っていて、その品質をデモしてくれるような店で限り無く本物だろう品質をまずはみておきましょう。他の店でそれと同じような物を触れば品質、価格差を比べれば限り無く本物なのか、明らかにおかしいかがわかります。

カシミアストールの種類

インドなどで土産や自分用などによく買われているのがストールやらショールです。
それ自体のサイズと厚み、織り方、刺繍、端の処理などによって価格は変わります。もちろん、カシミア自体の品質の差でも価格は変わります。

カシミアの繊維の直径が15ミクロン以下が高級品、19ミクロンまでがカシミアなどと言われますが、そんな物は素人目には全くわかりません。どっかからコピーペーストしてきた情報は役に立ちません。

端の処理も、切っただけの裁ち切り、加工してある物などがあります。
一般的には裁ち切っただけの方が高級で、端を加工してフリンジがついている物は縦糸に強いシルクが使われているなどと言われることもあります。

織り方も手織りか機械織りか、機械織りに手で刺繍した物など、表と裏側のデザインなども千差万別です。

デザインや種類によって、機械織り、シルクを使っている物などの違いもあるので、何でもかんでもカシミア100%になるわけではないです。

自分が気に入った物を自分が適切だと思った価格で買うのが一番

見分け方は結局の所わからない

はっきり言って、見た目などからは何もわからないのが実情です。カシミアやウールはさわり心地は織り方や厚みによる部分が多いので触ってもよくわかりません。
限り無く本物を扱っているだろう店に行って、本物を触った上で、自分が納得できる価格と品質の物を納得の上で買うしかないです。

繊維を燃やしてわかるのはポリエステルが入っているかで、ウールかカシミアかはわかりません。

前述したように限り無く本物に近いだろう、店員は嘘ついていないだろうものを、価格はともかく信用出来そうな高級店っぽい店で触って体験します。
その上で、価格的に納得できる店で、そのデザイン、肌触りなどから納得できる価格なら買えば良いでしょう。

そのためには何件か店を回って、価格帯の相場を確認して見ることも必要です。
一件目で買わない方が良いでしょうし、結局一件目に戻って買うのも良いでしょう。

India Old Delhi

インド旅行の決済手段 2024年版 結局現金だけど

結論から言うと、インド旅行では外国人は現金が必須です。
その現金も500ルピー以下の札が必須で、それをある程度確保することがいかに大変で重要かは、インドに滞在すると嫌になるほどわかります。

レートその他を考えると、国際キャッシュカードなどを使ってATMからお金を引き出し、おつりの余裕がある所で細かな物を買って小額紙幣を集めて、ここぞと言うときにのみ小額紙幣を使って支払い。
ホテルなどのクレジットカード決済できるところではクレジットカードを使うというような流れが通常になるかと思います。

2024年に流通しているインドのお札

インドの決済事情 2024

インドの現地での主要な決済手段はほぼQRコード決済です。PaytamだとかUPIだとか言われている、全インド共通のQRコード決済で、それを提供する事業者は数あれど、全事業者共通で使えるQRコード決済のようです。

この決済手段で、その辺の屋台の数十円の物から、ちゃんとした店の数千円の物まで普段の買い物は何でも決済できるのがインドです。
残念ながらこれを外国人が使うのはややこしいです。

クレジットカード事情

そこそこ良い店はクレジットカードにも対応していて、例えばホテルなどは問題なく使えますが、小さめの店でクレジットカード決済自体に対応していても、国際クレジットカード(インド発行以外のクレジットカード)は機械が受け付けないパターンがあります。

現金事情

QRコード決済は外国人が利用するにはハードルが高いため、わざわざそのハードルを乗り越えて使おうと思っている方以外が、現地で普通に買い物するには現金が必要です。
(乗り越え方のヒントはこの文章の後半にあります)

なお、現地ではCash(キャッシュ)の事をQRコード決済と同一の意味で使う場合もあるようです。

現金は、現地のATMなどから降ろせば良いのですが、500ルピー札しか出てきません。
その辺の店でちょっと飲み食いしても100ルピー前後ですが、500ルピー札での支払いは、かなりの店でおつりがないので嫌がられる問題があります。

現地旧札事情

旧札はガンジーの顔の向きが逆

インド国内では2024年現在も旧札が流通していますが、実際に店などによっては利用が拒否されることもある用です。
この旧札を我々外国人と見るや、おつりで出してくる場合があります。私の場合はお札収集が趣味なので願ったり叶ったりですが、現地人は何も知らないだろうと思って嫌がらせで外国人に旧札を渡してきます。

普通は旧札をおつりに出されたら拒否して新札にしてもらいましょう。

現地両替事情

インディラガンジー国際空港の場合、両替手数料は市場レートの10%から15%程度のようです。
日本でインドルピーを両替できるのは限られた両替店のみで、例えば羽田空港第3ターミナル出国手続き完了直後のTravelexでは市場レートの30%の手数料のようです。(2024年現在)

つまり、インドの空港で両替しても日本で両替するより、ましなレートで両替できます。
おそらく街中の方がよりレートは良いでしょう。

2024年11月10日撮影の到着ロビーの両替店でのレート表示
1円を0.6ルピーで売るという表示(当時の市場レートは0.55)

現地ATM事情

現地のATMから国際対応のキャッシュカード、クレジットカードのキャッシングなどでお金を降ろせますが500ルピー単位が基本のようです。
要するに500ルピー札しか出てきません。

また、現地の特殊事情としてキャッシュカードなしでATMからお金を引き出せる制度がある用です。
携帯電話のSMSで本人確認すればお金を引き出せる機能で、ATMからお金を出そうとするとその選択肢しか表示されていない場合があります。
仕方なくその選択肢を押すと、その機能を使うしかなく、キャッシュカードをどうやって使うんだという状態になります。

選択肢を選ばすにキャッシュカードを入れると、キャッシュカードでの決済になるようです。謎です。
また、一般的にATM使用手数料が画面に表示されますが、インドの場合は出ない場合がほとんどのようです。

現地現金決済事情

例えば2024年現在の1万円相当分の約5,000ルピーを引き出した場合は500ルピー札が10枚になります。
これ自体は何の問題もありませんが、問題は実際に使う場合です。一般的に少額決済はQRコード決済をしているので、お店ではおつりがないことが多いです。

例えば、300ルピーの物を値切って200ルピーにしたが、店で現金のおつりがなく、500ルピーを渡しておつりが200ルピーしかなく、結局300ルピーで買ったみたいな間抜けなことが多発します。
実際におつりがない場合もありますが、嘘をついておつりがないことにしている場合もあるようです。

そのため、現金決済するしかない場面でおつりがないことを想定して、しっかりと小額紙幣を貯め込んでおく必要があります。

現地でルピーがなくなったとき事情

ある程度高級店ならUSドルの現金で決済できます。
ルピーと予備としてUSドルを持ち歩き、ルピーはなくなったらATMから引き出すということをやっていれば、相当な事がない限り困らないでしょう。

Uberなどの決済手段

通常、他の国でUberを使っていれば、そのままそのアカウントでインドでUberを利用出来ます。
もちろん支払いはクレジットカード決済が出来ます。(なぜかできない人もいるそうですが謎です)
カード決済の場合は、ドライバーの5人に1人くらいの割合で、クレジットカード決済のオンラン決済に文句を言ってくる人がいます。

Uberのカード決済はドライバー側に1週間後にならないとお金が入らないそうで、現金で即収入が得られる現金自体やQRコード決済の方を好むようです。
実際に90ルピー前後の支払いで、決済画面でだいぶ多めの25ルピーをチップとして押している画面を見せたとき(合計額が115ルピー)と、100ルピーを渡して10ルピーのチップになる場合(受取額が100ルピー)の場合で比較すると、人によると思いますが、後者の少額チップで現金受取の方がうれしそうでした。

Metroの決済事情

インド鉄道以外の近距離コミューター鉄道としては地下鉄のMetroがあります。
このMetroは切符を購入するシステムもありますが、旅行者向けの1日券、日本の交通系カードのようなSmart Cardもあります。

いちいち切符を買ってる人

1日券などを買うより、いちいち切符を買わないで良い、安いという理由でSmart Cardを買おうとしても、どこで買ったら良いかわからない、買うのに手続きが面倒な場合があるようです。

Smart Cardを買ったらRuPayという謎のカードを渡された

なぞのRuPayのカードはSmart Cardで間違いなく、これでMetroに乗れるのですが、画像でみたことのあるSmart Cardとはだいぶ違います。ICカードに見えるし、裏側にはクレジットカードっぽい番号も書いてあります。

そもそもSmart Cardの買い方を知っている現地人は皆無で、このなぞのRuPayを買うのにもいろんな窓口で聞きまくった上でやっと売ってるところを発見、SMS認証、Paytmの何かなどいくつかの手続きがありました。
Recharge(現地語)する場合も、券売機では出来ず、窓口で何かをやる必要があるようです。

QRコード決済を使う方法

インドで最も日常的に使われている決済手段がUPI(Unified Payment Interface)によるQRコード決済です。Paytm(ペイタム)とか様々な事業者が入っているようですが、要するにQRコードは共通で自分がどの事業者を使うかを選択出来るような制度のようです。

通常、インド国民しかつかえないQRコード決済ですが、インドに旅行に来た外国人にも開放しようという動きがある用です。

それがUPI ONE WORLDという仕組みのようです。

https://www.npci.org.in/what-we-do/upi-global/upi-one-world

このサイトを見ても具体的にどうやって外国人が使うのか2024年現在では全く不明です。
わかるのはIDFC FIRST BankかTranscorpで使えるらしいこと。

Gurugramにあるサービルレベル最悪のIDFC FIRST Bankの支店

よくわからないので、UPI ONE WORLDのサイトでは使える事になっているIDFC FIRST BankのNew Delhi南西部に位置する外国人が多く暮らしているので、慣れているだろうGurugramの支店に行くと、支店レベルでは知らないと言われたりします。

もう一方のTranscorpは、別会社でcheqというサービスを展開しています。

https://chequpi.com

他にはNamasPayというサービスもあります。

https://namaspay.in

どちらも、本人確認などの手続きで、これを取り扱っている支店などに行って登録操作をしなければならず、事前にオンラインで手続きをするとか、空港でちゃっちゃと登録するようなことは出来ません。

日本からインドへの直行便は一般的に夜到着しますが、その翌日の営業時間内にQRコード決済の登録作業をやりに行くような事が必要で、それだけで移動含めて数時間かかると見た方が良いでしょう。(2024年現在)
このため数日の滞在でQRコード決済を使うような事は非現実的で、少なくとも1週間以上滞在して、様々なところで決済する予定があるならわざわざ登録する価値があるような感じでしょうか。

結局の所、現地でいくら必要か

飲食予算

その辺の売店でボトル入りの飲料を買う場合、例えば水などの飲み物が1本50ルピーだとして、3泊4日の旅行で4日毎日買っても200ルピー(約400円)です。
その辺の安食堂で食べる場合、何を食べるかによりますが1食100ルピー(200円)前後です。ちょっと良い食堂なら200ルピーから300ルピー程度になります。このクラスでクレジットカードが使えるかは微妙です。

毎食ちょっと良い食堂に行った場合、300ルピー×3食で1,000ルピー前後でしょうか。
多めに見積もって飲食で1日1,500ルピー(3,000円)あればだいぶ余ります。
これが4日丸々必要なら6,000ルピーです。
安食堂、ストリートフード中心にする場合、チャイが10ルピー、よくわからない食べ物が25ルピーとか50ルピー、1日200から300ルピーあれば十分です。
例えば2週間インドを旅する安旅行で、安食堂中心にするなら、300ルピー×14で4,200ルピーあれば十分です。

現地の超高級店に行く場合は1食1,000ルピー(2,000円)を超えることもある用です。

飲食予算例
安く済ませたい場合、1日300ルピーあれば何とかなる。
ちょっと良いところに行きたい場合は、1食300ルピー前後になるので、1日1500ルピーあればなんとかなる。
高級店は更に必要。(クレジットカード使えるから現金いらないでしょう)

現地でビールとか買いたい場合
日本より高いと考えてください。
普通のその辺の飲食店では飲めません。

移動予算

現地で移動手段に何を使うかによります。
例えばNew Delhiなどの大都市の場合、Uberなどが使えますが、現地の同等のOlaやBlueなどもあります。
Uberは通常クレジットカードが使えますが、Olaなどは現金決済のみになります。

New DelhiなどのMetro、バスを使えばより安いですが、ちょうど良い行き先があるかないかなどによってかわります。

Metro、バスで移動する場合、1回あたり10ルピーとか20ルピーとか。1日5回乗って100ルピー程度。
現地の一般的な移動手段はAuto Rikishaw(オートリキシャ)です。基本的に交渉制で外国人に対してはふっかけた料金を言われるのが通常です。

本来2kmで25ルピーが通常のようですが、Uber等でも100ルピー前後になります。
https://www.delhitourism.gov.in/delhitourism/transport/autos.jsp

実際に乗ろうとすると、200ルピーとか言われます。A/C付のタクシー(エアコン付きのスズキSwiftみたいな車)では、Uberで2倍くらいになります。
現地ではどれがタクシーなのかの見分けがわからないです。Uberか客引きがしつこいAuto Rikishawを使ってください。

観光地を1回100ルピーで移動するを数カ所めぐると、1日あたりの移動費用は500ルピーから1000ルピー前後でしょうか。Uberでクレジットカードが使えれば現金は不要です。

Uberだと時間単位でチャーターするという方法もあります。

結局必要な予算はいくらなのか

安旅行
食べ物1日300ルピー、移動費用バスなどを活用して100ルピー、その他予備で100ルピーで1日500ルピー。

現地の普通をちょっとよい体験
食べ物1日合計1,000から1500ルピーでまあまあ良いところ、たまに安食堂。移動はUberで1回あたり100ルピーから200ルピー。合計500ルピー前後。
合計1日2,000ルピー前後。

高級旅行
移動は事前手配の車、1日5,000ルピー程度から。
食べ物は高級店、1回1,000ルピー前後。合計1日10,000ルピー弱程度。

土産物等が欲しい場合

1,000ルピー前後のカシミアだという安ストール、100ルピー前後のよくわからない工芸品などピンキリです。好きな物を購入してください。

ここでは1ルピー2円にしていますが、通常両替手数料入れても1.9円前後です。(2024年11月現在)

現金持ち出し禁止はどうなってるか

インドルピーの現金は国外持ち出し禁止になっている事を気にする人がいるようです。
なぜか、インド国外で両替できたりしてますが、空港で財布の中身なんか誰もチェックしてません。

まとめ

インド旅行ではQRコード決済が使えると使えないでは、現地でのストレスレベルがだいぶ変わります。そのQRコード決済の登録が2024年以降により便利になれば良いのですが、そんなことはあるのでしょうか。

現地で現金がいくら必要かは、Uberでクレジットカード決済ができるかどうか、おつりが出てくるところで決済できるか、小額紙幣をどのくらい使えるかなどによります。
うまく行けば、移動費用はクレジットカード中心、食べ物や安い物だけを現金決済になります。
仮に飲食をすべて現金決済のちょっと良い、1食300ルピー前後のところに行くとしても、飲食予算は1日1000ルピー、3泊4日で現金は4,000ルピーあれば十分でしょうか。
安く収める場合は、この半分以下になります。

結局必要になる現金ですが、ATMからお金を下ろして、気にせず500ルピー札を使いまくればストレスはないでしょう。
普通は、なぜ100円から200円相当の物を買うのに、おつりだなんだでこんな面倒な目に遭うのだろうという状態に陥ることでしょう。
そんなことを気にしないくらい豪遊気分で支払うか、せせこましく小銭を集めてうまいことを支払うかのどちらかになります。

ただし、添乗員について行くような旅行の場合は割高の土産物屋くらいでしかお金を使わないのではと思います。多分クレジットカードが使えるでしょう。