iPod用動画の作成方法 概略

2007年9月に登場したiPodで再生するためのビデオはMPEG4かMPEG-4 AVC形式で、iPodの仕様によれば

H.264ビデオ:最高1.5Mbps、640×480、毎秒30フレーム、 Low-Complexity1.3のベースラインプロファイル(最高160 Kbpsの AAC-LC)、48 kHz、 .m4v/.mp4/.movファイルフォーマットのステレオオーディオ
H.264ビデオ:最高768 Kbps、320×240、毎秒30フレーム、Low-Complexity1.3のベースラインプロファイル(最高160 Kbpsの AAC-LC)、48 kHz、 .m4v/.mp4/.movファイルフォーマットのステレオオーディオ
MPEG-4ビデオ:最高2.5 Mbps、640×480、毎秒30フレーム、シンプルプロファイル(最高160 KbpsのAAC-LC)、48 kHz、.m4v/.mp4/.movファイルフォーマットのステレオオーディオ

という事になっている。

これだと意味がわからない方も多いようなので、作り方の解説をしたいと思う。

iPodで再生するためのビデオを自作するのに一番簡単なのが、動画をとにかくiTunesに登録し、iTunesでマウスの右クリックをしてiPod用に変換みたいなので、変換することだ。

iTunes Movie Convert

これなら誰でも完璧に、iPodで再生可能なビデオをつくることが出来る。ただし問題もあり、動画のサイズがそこそこ大きく、変換にとてつもなく時間がかかる。10分のビデオなら、150MBほどで、最新のMacBookでも変換に30分程度はかかるのでは無かろうか。

動画のサイズを押さえつつ、高速に変換するためには他のソフトを使う必要がある。
そのソフトの基本となるのが、x264だ。

x264
http://www.videolan.org/developers/x264.html

x264は非常に優秀だが、おそらくx264だけ示されても、よくわからない方が多いだろうから、このx264をよりわかりやすく使える用にしたソフトを紹介しよう。

Macならその代表とも言えるのが、HandbrakeffmpegXだろう。
HandbrakeはDVDを変換するのに便利。ffmpegはシェアウェアだが、aviやmpgなどさまざまな形式のビデオ(DVDも)ファイルを変換するのに便利だ。

Windowsなら、携帯動画変換君あたりが使いやすいだろう。

フリーソフトでは何かと不安という方や、Windowsでなにか便利なソフトを探している方には、ペガシスTMPGEnc 4.0 XPressMovie to Portableはいかがだろうか。DVDオーサリングならTMPGEnc DVD Author 3 with DivX Authoringも悪くない。

例えば、
なるべく金をかけずに、DVDビデオをiPod用に変換したいということなら、MacでHandbrakeを使うのが一番手っ取り早い。最新のMacBookなら1パスエンコードで、実映像時間(2時間の映画なら2時間で)以内に変換は終わるだろうし、画像も結構綺麗だ。

作成したiPod用のビデオを、iTunesに登録し、iPodに転送すれば、iPodでビデオを楽しむことが出来る。
ちなみに9月中旬現在、iPodやiTunesのビデオ関連機能にはいろいろな不都合があるので、とりあえずそれが落ち着くまでは、ビデオエンコードの設定確認などを行うのが良いだろう。

ちなみにわたしの場合、今まで録画したDVDビデオが数百枚あるが、しまったきりで二度と見ないのももったいの無いので、すべてMPEG4 AVC形式にエンコードし直し、HDDに保存している。
まだやり始めてから半年程度だが、映画が500本ほど、テレビ番組は500GB程たまった、すべてiTunesに保存し、おそらくApple TVでならそのまま鑑賞可能だ。

現在のとりあえず確立した手順
DVDビデオをとにかくHDDにコピー
WindowsのTMPGEnc DVD Author 3 with DivX AuthoringでCMや録画した番組前後の不要な部分をカットし、DVDビデオ用のファイルをHDDに作成。
そのDVDビデオをMacのHandbrakeでエンコード。