初めてのロングストレッチリムジン体験

ロングストレッチのリムジンとは、前や後ろから見ると普通の車なのに、横から見ると妙に長い車のこと。
リムジンというのは要するに高いタクシー。

リムジンはリモなどと言ったりするが、アルファベットで書くとlimousineになり、リムジンの初め4文字limoだけを読むとリモのため、リモと言う。

英語のスペルはlong stretch limousineである。

リムジン自体は乗ったことあるが、ロングストレッチのリムジンになると複数人で用事でも無ければ乗る用事は無い。
そんなロングストレッチのリムジンを短時間ながら乗ることができた。
なかなか楽しい体験だった。

ラスベガスで行われる家電ショーCESのキーノート(基調講演)は数千人が出席する。
このキーノートが終わると、数千人がどこかへ移動するが、多くの人が、CESの展示会場へ行こうとする。
展示会場へのルートは、シャトルバスが基本となるが、自分の車、タクシー、モノレールなどを利用する方もいる。

私の場合、シャトルバスは混んでいるので、前日に行われたパナソニックのキーノートの後、モノレールで移動しようとした。
ベネチアンの隣の、ハラスとザ・クアッド(旧名はIP)の駅に10分ほど歩いて行くのだが、そこでモノレールの駅に入るまで30分以上の行列になってしまった。

そこで、翌日のサムスンのキーノートでは歩いて会場に行こうと思った。歩くと15分から20分かかるが、どうせ何十分も待つなら歩いても大差ないだろうと思ったからだ。

歩いて行くには、ベネチアンに併設される展示会場サンズ前のタクシー乗り場を通ると近いが、そのタクシー乗り場も長蛇の列になっていた。

First long stretch Limo

そこを通り過ぎようとすると、あるリモドライバーがなんか言っている。
「CES会場に戻る人、私のリモに乗せてやるよ。1人10ドルで先着15人だよ。」
と、10ドルというのは微妙な金額だが15分以上歩いて疲れるのと、ロングストレッチのリモに乗るという初体験はおもしろそうなので、15人に入るように走ってそのリモに乗った。

First long stretch Limo

SUVのロングとはいえ、店員の15人も乗っていると狭い。
乗り心地は単なる車だが、さすがにリモなだけあり、イメージ通りに、氷に入れたビールが用意されていたりしたが、今回は誰もそれを手にしなかった。

乗車時間は10分ほどで、短時間だったが、なかなかおもしろい体験だった。

運転手にとっては、15人から10ドルずつで150ドルを10分ほどで稼いだわけで、なかなかいい商売だ。
そんなことも許されるのはさすがアメリカである。

First long stretch Limo