おたくじゃない人はつまらない

オリンピック放送を見ていると、出場選手の趣味を紹介する事があるが、そのときにコンピュータが好きな人だと「おたくっぽいところがある」とかいう謎のコメントをしている解説者がいるが、全く持って謎の発言だ。
くだらないコメントをしないで、その競技のことのみ発言していればいいのに。

それにしても、日本の世間一般で言う「おたく」というのは、アニメやコンピュータが好きな人たちのような感じのイメージなんだろう。

正確に言えば、アニメ好きとコンピュータ好きは根本的に異なる。時々両方とも好きな人がいるので、誤解されたりするが、おたくってのは、様々な分野にのめり込んでいる人の事をいうのだと思う。
おたくという言葉自体は、アニメなどから発生したので、これからも誤解されつづけるのだろうけど。

秋葉原に限らず、繁華街などを歩いていると、いわゆる「おたくファッション」と認識される、アニメやアイドル好きな人がいるが、見た目だけでおたくと決めるつけるのも乱暴だ。
おたくファッションと、服装をあまり気にしない人は全く別で、おたくファッションは見た目はともかく、それなりにこだわっている人であり、服装をあまり気にしない人は、特にこだわり無く、適当にその辺にある服を着ているだけだったりする。

趣味にしろ、仕事にしろ、何らかの分野に非常に詳しい人ってのは結構多い。
車、ファッション、料理、農業、釣り、土木、スポーツ、アイドル、歴史、どんな分野にも妙に詳しい人はいるし、結果的に専門家になってしまった人も多い。そんな人たちはその分野のおたくとも言える。

中には専門知識が偏っていたり、単なるファンなだけの人もいて、その辺の人たちの中には気持ち悪がられてる人も多い。
気持ち悪い理由は、しゃべり方が変だったり、小汚かったりいろいろあるが、基本的に悪い人たちではないので、大目にみてやって欲しい。

どんな分野でも、おたく的な人達たちから話を聞くと、自分は知らなかった分野では初めて聞く奥深いことが聞けるし、自分の知っている分野でも、自分とは違った興味深い考察が得られたりする。

一方、取り立てて何かに詳しいわけでもなく、たいした趣味もなく生活している人もいるが、そんな人の、その人生自体が興味深いこともあるが、取り立てて面白いこともない特徴のない人間だったりする。

つきあうなら、一癖はあるけど、深いおたくで決まりだろう。

2008年9月22日 リライト