画質が良いよりも、コンテンツをみることが出来ると言うこと自体が重要

Blu-rayやHD DVDの高画質は誰が見ても素晴らしい。その上の4Kだとかはさらに素晴らしい。24bit,96kHzなどのHDオーディオも、その環境さえあれば素晴らしいのだろう。
この辺を否定することはないし、なるべくなら映画などのコンテンツは、高画質、高音質で楽しみたいが、最近思うのは、高画質、高音質だけがすべてではないということ。

映画などを、携帯電話やiPod touch、ノートパソコン、HDなテレビなどさまざまな環境で見れるようにしているが、結局の所、高画質で見たところで、その高画質を楽しめるのは見ていたときのみ。
次の日にもなれば、画質や音質のディティールなんか全く覚えていない。覚えているのは、映画などの内容のみ。(時々見たことを忘れる物もある)

要するに、映画とかのコンテンツはその内容がわかる最低限の画質があれば、視聴するためのデバイスはどうでもいいって事。

映画だとかを見るのは、映画館が最高だし(まわりに座った人が良ければ)、ホームシアターで見るなら、Blu-rayだとかできっちりエンコードされた高画質な物を、高画質、高音質で見られるように設定した環境で見るのが最高であるが、だれでもこのような環境で見れるわけではないし、必要な費用はともかく、時間がない。

もしも、映画をリビングに置いた、Blu-rayで出力されるホームシアターでのみ楽しんでくれという状態になったら、映画自体を見られる人はかなり減少するのでは無かろうか。
人によっては、自宅で2時間の映画を見ていられる余裕はないが、出張中の新幹線内で見たい人もいるだろうし、通勤時間に数回に分けてみたい人もいるだろう。

そのほうが、映画などの映像コンテンツに触れられる機会も増えて、コンテンツを販売する機会も増えるようになるのではなかろうか。
任天堂が、ニンテンドーDSでやったように、映像コンテンツもユーザー層を広げるべきだろう。

コンテンツを所有する企業は、目先の利益にとらわれて、円盤などに入れたコンテンツ入りの物質を売るような行為をとっとと止めて、さまざまなデバイスで見れるような環境作りに注力すべきである。