つい数年前までは、日本発、北米行きの飛行機と言えば乗客は日本人というのが当然だったが、2010年1月に日本発LA行きに乗ってみると状況はかなり違っていた。
そもそも、同じ時期の航空券チケットはどれも安くない。今までならもっと安くてもよかったはずだが、どれも比較的高い。高いのは様々な要因があるので仕方がないが、それよりも空き席がほとんど無いというのが気になった。
なぜ空き席が少なかったのかは謎だったが、乗ってみたらすぐにわかった。中国人が多いのだ。
日本発の飛行機なのに、中国人が成田乗り継ぎで旅行しているのである。おそらく、中国本土発やインチョン発の飛行機もあるのだろうが、同じく空席がないとか、日本人が旅行しないとかの理由で中国人が日本人の代わりに乗ったのだろう。
LA行きのなのに、安いのを探すと、往路はシアトル経由しか無かったりしたが、なにしろ乗客に日本人が少ないというのは、日本発なのにおかしな状態だ。
そのうち、日本発北米行きが減って、中国発北米行きなどが増えたりすると、中国や韓国が日本を素通りして世界へという流れになるのかもしれない。
東洋人を観たら日本人だと判断して、片言の日本語をしゃべる北米の空港関係者もたまに見かけるが、そのうちそれもマンダリンになってしまうのかもしれない。