模型製作で欠かせないのが塗装だが、筆塗りならともかく、スプレーやエアブラシを室内で使用した際、細かい塗料カスなどはとんでもないことになる。
これを防ぐためには外で塗装する、窓際で塗装するなどいくつかの対処方法があるが、どれも使い勝手が悪い。一番いいのが専用の塗装ブースを使うこと。
模型用としては1万円から2万円程度で塗装ブースが販売されているため、それを使えばいい。どの塗装ブースが良いのかネットで調べると、市販の塗装ブースでは満足できない方が多いようだ。満足できない理由は吸引力が悪い、大きさが小さいなど。
これを解決するために自作すると言うことが行われているが、市販のファンや換気扇と箱などという組み合わせが一般的なようだ。
ということで、ネットで見つけた情報を元に、自分の好みに合いそうなのをイメージしてみた。
換気扇は窓に取りつけるタイプを使用し、ブース自体が重いかさばるなどして取り回しが不便にならないように。
窓に取りつける換気扇と蛇腹のホースは市販品を購入し、光が入るように透明な箱を自作、それぞれを接続する接合部分も市販品などを利用して自作。
箱には市販のフィルターを取りつけて、塗料の粉末が外になるべく出ないようにする。
使用する部材は近場で入手できる物を利用するため、部材を入手しながら現物あわせで適当に行う。
主に使用する市販品は
窓取りつけ用の換気扇
市販塗装ブース用のフィルター
単なる換気扇は3000円から5000円だし、風を送るためのファンなら1000円程度から入手可能。今回の目的に適したのは一般的な換気扇だろう。換気扇にもいろいろ種類があるが、窓に取りつけるためのパネルが付いているのが便利だろう。
東芝や日本電興製の物が入手しやすいようで、その中でも吸引力が大きそうな東芝の25cmタイプ VFW-25X2 を選んでみた。
また、箱に取りつけるフィルターだが、ハニカム式のフィルターに不織布のようなフィルターを取りつけるのが市販塗装ブースに夜あるパターンのようなのでそれを踏襲する。
これで手に入りやすいのはGSIクレオスのMr.塗装ブース用のフィルター
ハニカムのフィルター(要するに段ボール)は猫の爪研ぎ用でサイズが小さめのが存在しているとのこと。こちらは安いらしいのでそれを組み合わせるという方法もありそうだが、とりあえずは組み合わせるのも面倒なので、これが入る形状に塗装ブースを加工すればいいだろう。
このハニカムのフィルターが塗装時に最初に塗料をうける部分で、それをすり抜けた分を不織布のようなフィルターが拾うという形にしておけば無難だろう。
本来さらにフィルターを取りつけたいところだが、当面はこの形で運用して様子を見るのが良いだろう。
塗装ブースのフィルターより先は比較的丈夫な素材で作るとして、実際に塗装する部分は塗装する物に合わせたサイズながら、使わないときは折りたためる物がいいだろう。
ということで、半透明なプラスチック製ダンボールなどを利用するのが良いだろう。これを取りつけるのはテープで、光のに関係ない部分は新聞紙などをテープで貼って汚れ無いようにするのも良いかもしれない。
問題はサイズだが、比較的大型の1/12カーモデル、1/200航空機あたりでも40cm程度あればとりあえず入る。しかしMr.塗装ブースは横幅60cm程度あるようなので、これより大きめに作った方が自作っぽさが出るだろう。
縦40cm、横70cm、奥行30cm程度を目標にしてみよう。