AmazonのKindle(キンドル)は、電子ペーパーを使った電子書籍表示デバイスである。
販売しているのはアメリカのAmazonで、利用できる言語は英語である。
インターフェースが英語なだけでなく、アルファベット系のフォント以外が入っていないので、日本語や中国語などは表示不可能。
Amazon.comで販売している商品はいろいろあるが、日本など海外に輸出できない物と出来る物がある。
KindleはAmazon.comが直接販売しない物で、日本で入手するには、米国で購入し、自分で輸入手続きするしかなかった。2009年秋より、International版とか国際版とか言われるGlobal Wireless版が登場し、日本など海外でAmazon.comから購入できるようになった。
今まで出来なかったのは、携帯電話の電波網を利用して書籍などを購入できる仕組みがあり、これが対応していなかったなどいくつかの理由がある。
この携帯電話網を利用した書籍の購入は、日本など、米国以外でも使えるようになった。米国以外で購入できるようになっても、対応言語は基本的に英語のみなのはかわらない。日本語の書籍も当然販売されていないので、洋書を読む方にはいいが、それ以外のほとんどの日本人にとって無用の長物だ。
そんなKindleがPDF表示に対応した。PDFに対応したKindleは画面サイズの大きいKindle DXがあったが、オリジナル版と同じ小型サイズのGlobal Wireless版もファームウェアのアップデートで対応した。
PDFが表示できると言うことは、画像として保存したPDFならどんなデータでも表示できる。つまり、日本語を画像として表示すれば問題なく表示可能だ。
また、PDFにはフォントを埋め込む機能があるが、KindleのPDF表示機能がこれに対応していれば日本語を表示できる。
結論から言えば、画像として文庫本などを取り込んでも、Kindle用に加工していなければ視認性はよくない。
PDFに埋め込んだ日本語フォントは問題なく表示できるが、フォントの選択そのものやサイズなどに工夫が必要となる。