本日(2009年9月16日)、ソニーから新型ウォークマンが発売された。
特にSシリーズという小型モデルに限って言えば、iPod nanoに対抗するための商品で、デザインもiPod nanoを劣化させたような物という印象。
もちろん、これをかっこいいと思う人もいそうだが、iPod nanoのようなシンプルさが無く、物理的なボタンも多く、複数の色を使いシンプルとは言い難い。
シンプルなら良いわけではないが、iPod nanoに似てしまうのをどうにかごまかしたデザインですという印象でしかない。
3-Circleというのも、ソフトウェアと合わせての使い勝手が重要だが、今のところ取り立ててこれが便利という認識は個人的にはない。
機能面では、音質、ノイズキャンセリング、カラオケ、歌詞表示などを打ち出しているようだが、
音質を気にする一般ユーザーはほとんどいない。
ノイズキャンセリング機能付きは高いなど単純に喜べない。
カラオケモードは珍しくはないが、どれだけこの機能に食いつく人がいるのだろうか。
歌詞表示機能はiPodなどでもとっくの昔から出来るが、歌詞の取得、自動スクロールなどが有料ながら用意されるのは便利だが、どれだけ利用者がいるのだろうか?
ポータブルオーディオはiPodにどうやって勝つかという点よりも、携帯電話にシェアを奪われないようにするにはどうすればいいかという点に移っている。
iPod自身も、iPhoneと同違いを出すのか苦労しているようだが、iPod touchはゲーム機、iPod nanoはカジュアルビデオ撮影という新しい流れを作り出そうとしているようだ。
アップルが新しい試みで成功するかどうかはわからないが、ソニーの新モデルではそのような新しいコンセプトが何も感じられない。
アップルがiTunesと連携して、音楽・映像配信、Podcast、iTunes Uだとかユーザーが楽しめるサービスをどんどん取り込んでいるのに比べて、ソニーのウォークマンはハードウェアの性能だけ高くしましたという日本の勘違い家電メーカー独特のパターンから抜け出せてない。
ソニー好き、少しでも高音質で聞きたいオーディオマニアには売れても、一般ユーザーがどれだけこれに食いつくのだろうか。
今までどうかはデータをよく見てないので知らないが、日本以外ではほとんど売れないのでは無かろうか。