バンガロールはインドのシリコンバレーなのかな

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Bangalore

インドのシリコンバレーといわれるバンガロールに行ってみた。

バンガロールは南インドに位置するが、7月に行ったが、高地にあるため日本の5月か6月頃の気候で非常に過ごしやすい。
税関ではトラブルがあった物の、街中でのトラブルは特になく、基本的に悪くはない土地なんだなと言うことはなんとなくわかった。

観光地としてみると、たいした見所はないが個人的に注目していたのが、インドのシリコンバレーとも言われ、ソフトウェア産業が発達し、欧米風のショッピングモールなどがいくつもあり、人々の生活がかなり欧米風になった大都会なのではないのかという部分。

実際に行ってみると、時々日本仕様の高速道路があったりするが、夜間照明は切れているところが目立ったり、街中にはバンプがあったりするが、そもそも道路がデコボコなのでバンプの存在意義が無いと思えるほど。信号や横断歩道もほとんど整備されていない。
また、シリコンバレーといいながらも、日中の停電もひどい。1時間に数回停電になったりすることはよくあるようで、ショッピングモール、ホテルどこでも停電を体感できる。
水道水はそのまま飲めなかったり、インフラ整備がまだまだ行き届いていない。もちろんこれはバンガロールの中心市街の話である。

ソフトウェア企業は、バンガロールの中心街から30km程離れた郊外に位置するエレクトロニックシティなどに集中しているようだが、通常の交通手段で市内から行くためにはバスしかない。

平日の市内の交通渋滞はひどいということだが、空いている休日に現地でトゥクトゥクと呼ばれる3輪タクシー(オートリキシャ)に乗っても排気ガスがすごいことがあり、平日のそれは相当の物なのだろう。

本家のシリコンバレーは単にIT系の企業が集まっている場所とうことではなく、都市基盤が整備され、季候も良く居住環境が良いということも特徴だと思うが、バンガロールは気候自体は悪くないが、都市基盤の整備がまだまだ遅れている。
また、市民の収入の格差は大きいし、なによりも文化的な面が遅れている。

例えば、街中にいると良く立ちションしているおじさんを見かけるが、それがあたり前なのかなにかしらないが、街中の臭いがすごい。
日本で例えれば、ホームレスが大勢いる地下街のような臭いが街中の至る所で漂っているのである。
もちろん、ゴミだらけだし、道路もデコボコだらけ。

欧米風のショッピングモールは、現地の金持ち向けの店だが、日本などに良くある高級ブランドがあるわけではなく、先進国では一般ブランドのアディダスやらソニーやらのブランド店があるだけで日本人などにとって目新しい面はない。各モール内にある店舗はそれぞれの入り口に警備員がおり、基本的に平和な街であるが、治安が良いわけではなさそうだ。
価格も日本などと大差はない。

書店に行くと、オライリーなどコンピュータ関連書籍もそろっているが、英語版の書籍で価格は欧米の値付けと同じ。インドの平均収入は日本の数分の一なので、3,000円ほどの書籍なら、日本で1万円程度の価値があるのだろう。
それでも、けっこう売れているようで、街中では購入したのだろう、袋に入れたコンピュータ関連書籍を持っている若者をちらほらと見受けられた。

電化製品の価格も欧米と大差ないが、携帯電話はノキアなどが発展途上国向けに供給している5000円以下などの低価格モデルが最も普及しているようだ。
現地ではそれらの携帯電話にプリペイドのSIMを入れて使用している人が多く、Blackberryなどのスマートフォンを使用しているのは金持ちのみである。

コンピュータもネットブックなどが日本円で4万円程度の価格で販売されているが、この価格ではとてもじゃないが手が出ない方がほとんど。
ソフトウェア産業自体は発達しているが、その教育は学校が担っており、書籍も実際にコンピュータを使うのも学校で、そこでつけた知識で就職しているようだ。

インド人が英語が得意というのは良く聞くが、会話という面ではそうであっても、読み書きに関しては必ずしもそうではないようだ。
現地の低所得者でも都会で生活する人は、母国語(自分のふるさとの言葉)に加えて、英語、その州や街で主流の言葉など複数の言語を話せるというか、日常会話で困らないくらいのスキルを持っているのは当然のことだが、自分の母国語以外の言語で、知的な文章を読み書き出来るのはエリートなのかもしれない。

もちろん、大学などでの高等教育は英語で行われているので、知的な文章の読み書きには不自由しないだろうが、大学に行けるのは一部に限られており、そのようなエリートがソフトウェア産業などの現地での花形業界などに行っているのだろう。

ソフトウェア産業自体は今後も発展するのだろうが、地域のインフラ整備にはまだまだ長い時間がかかりそうだし、それ以上に市民の意識などを欧米チックにしないまでも、もうすこし現代的にするには相当の時間がかかりそうだ。

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