ドコモのP905iなんかのためだけに、パナソニック・モバイルが説明会を開催したという記事が掲載されている。
全部入りの高機能携帯であり、同社の力の入れようもこの説明会開催からもわかるが、一体どこへ向かおうとしているのだろうか?
説明会で力を入れていたのは、動画再生などのメディア再生機能的な事が主だったようで、記事でもそのあたりのことを中心にまとめている。
そもそも、一般ユーザーが携帯電話を使う主要な目的は、テレビ見たり、音楽聞いたりすることなのだろうか。
個人的には携帯電話は、電話機であり、情報ツールであり、電話をかけたり受けたり、メールや、一部Webを見たりすることが主目的で、テレビなんか見ないし、音楽も聴かない。
松下としては、ソニーのPSPやWalkmanのようなそこそこ強くブランド力もある携帯デバイスはない(強いて言えばLet’snoteくらいか)し、今から似たような事をやろうと思ってもまず無理だろう。
そこで、携帯電話を高機能化しという流れなのかもしれない。携帯電話ユーザーは国内だけも1億人いるわけで、その10%でも1,000万台と少なくはなく、テレビ機能を中心とした高機能化を望むユーザーもそれなりにいると試算しているのだろう。
そもそも、音楽聞いたり、ビデオを再生する機能自体、個人的に使っているP903iにもついているが、これがおせじにも使いやすいとは言えないインターフェースである。
インターフェース的にはほとんど変わらない(と思う)のだから、5万円とか出してこんな糞使いづらい物を買うなら、iPod touchを買った方が10倍活用できる。5万円が高いというのならiPod nanoでもいい。
まあ、iPod touchで音楽再生するのはいいが、動画という点では若干素人には敷居が高いが、ビデオPodcastなどを楽しめれば、それだけでもいいわけだし。
今回のP905iシリーズなどが、ハードウェアの機能ばかり追求する、悪い日本企業の典型例にならないことを願うばかりだ。