知り合いのInstagramアカウントが乗っ取られてました。
乗っ取られてから2週間くらいかけてじっくりと乗っ取るという手法で、はじめの1週間くらいは変な投稿をはじめて、変なことに手を出しちゃったのかなと思っただけで、乗っ取られていた事に気づくまでかなり時間がかかりました。
この件で怖いのは、乗っ取ったアカウントでなりすませば、友人なんかも簡単にだませるということです。URLが本物か、メールアドレスが本物かを調べたところで意味が無く、乗っ取ったアカウントでなりすませば本人から来た物なので盲目的に信じてしまいかねません。
個人的には何の被害もありませんが、今後は単一のアカウントの内容だけを盲目的に信じるのは危険な事が身にしみてわかりました。
乗っ取った犯人は何をしたか
乗っ取りの手法自体は聞いてないのでわかりませんが、乗っ取った犯人が何をしたのかはアカウントの状況を見ればわかります。
乗っ取られたという知り合いはアメリカの大学生のアカウントです。頻繁に投稿することは無く、ストーリーなどの一定時間後に消える投稿が多く、イベント毎などにどうでも良い日常の投稿をするくらいのアカウントでした。
それが突然投資関連の何らかの暗号通貨で10万円が100万円(正確にはUSドル)になったという投稿になりました。
その投稿の画像の中に、本人が映ったホーム画面に100万円が振り込まれたという画面キャプチャなども含まれ、本人が儲かったのが嬉しくてやったのかなというような投稿でした。
その投稿でメンションしている投資のメンターというユーザー名のアカウントはまさに詐欺師みたいなものでしたが、詐欺師にダマされて変なことに手を出したのかなという印象しか持ちませんでした。
それから1週間くらいして50万円が600万円になったという投稿とともに、儲かったお金で車を買った。友人からのコメントに家が違うという投稿には、引っ越したみたいな返事をしていました。
車の画像自体、画角、画質、背景がその地域であまり見ない建物なので違和感があり、このあたりで何かがおかしいのはわかります。ただ、直接本人にメッセージを送ってもいいのですが、変な金儲けに手を出したことに苦言を呈するようなメッセージを送るのもどうかと思って控えていました。
その後はストーリー機能でちょっと怪しい投稿などもいくつかしていましたが、おかしな投稿自体はそれで打ち止めになっていました。
乗っ取られた事がやっとわかったのが、はじめの投稿から2週間くらい経った後のユーザー名変更と過去の投稿全削除で完全に他人に入れ替わってからです。
つまり、乗っ取ってから2週間くらいは乗っ取った元のユーザーになりすまして友人などをだまして何らかの金融犯罪に巻き込もうとしていたということです。
それに、私は気づきませんでした。