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アメリカの食べ物持ち帰り文化 ラーメンも持ち帰るよ

アメリカに限らず、諸外国ではレストランで注文し食べきれなかったものを持ち帰ることが一般的だ。

持ち帰るのに使う入れ物を英語でドギーバッグ(doggie bag)と言い、ウエイターに頼んでバッグをもらうか、入れてもらうかして持ち帰る。
アメリカでは単に「bag」と言うだけで通じる事が多い。

例えば、付け合わせのサラダや、フレンチフライ(フライドポテトの事)、パン、食べかけのステーキなど出された物はほぼすべて持ち帰ることが出来る。
出された物は自分がお金を払って買った物なので、持ち帰れるのは当然の権利である。という考え方。

そもそも、アメリカなどの欧米諸国ではレストランで食べきれないくらいの量が出てくるのが基本だ。
その人が食べる量は、人それぞれだし、そのときの体調、その料理の味、その他諸々の条件によって変わってくるので、誰もが十分と思える多めに出すというのが欧米での基本的な考え方だ。
完食するというのは足りなかったとという意思表示に近い場合もある。

日本では、レストラン側が一般的にちょうどいいくらいの量を出す。残すことはまずかったという意思表示に近く、さらに残すのはもったいないとかの、子供の頃から植え付けられた精神論によって完食を善としているが、海外ではこの辺の考え方は全く異なる。

何がいいかはともかく、考え方が全く異なる海外で出されて食べきれなかった料理を持ち帰るというシステムは悪くはないだろう。

だが、日本人からするとびっくりするような持ち帰りもよく行われている。
サラダ、ステーキ、そこそこ手の込んだ料理あたりを持ち帰るのは普通に考えられるだろうが、麺類を持ち帰るのも一般的だ。
それも、スパゲッティーなどのパスタ系ならともかく、ラーメンなどのつゆの入った麺類も平気で持ち帰る。

伸びてまずくなるとかは関係ないのだ。なぜなら、アメリカなんかのラーメンのレベルは日本が平均的に80点だとすると、アメリカは50点くらい。そして、ほとんどの方が本当にそこそこうまいラーメンの味を知らないし、違いがわからない。

持って帰って冷えた料理は、冷蔵庫に入れて次の日に電子レンジで温めて食べたり、家で留守番している人用にしたりする。

味がどうのこうのよりも、金払って買った料理を持って帰って後で食べれることの方が善なのである。
もちろん、持って帰った物でもいろいろと気が変わったりして、結果捨てるなんて事もよくある。