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2024年 第50回衆議院議員選挙 埼玉5区の結果

毎回、小選挙区で勝つ枝野幸男と比例復活当選することが多い牧原秀樹の対決となっているこの選挙区。
2024年の選挙では小選挙区で勝った枝野幸男と、比例復活当選なるかの牧原秀樹は、惜敗率で復活ならずという結果になった。

牧原秀樹は法務大臣として挑んだ選挙だったが、自民党への逆風など様々な要素があったにせよ、落選は事実。
この結果を過去の選挙と比較する。

(数値は独自集計なので間違っていたら修正します)

選挙結果

2024年の衆議院議員選挙では、様々な問題が噴出した自民党への逆風がある中、野党第一党の立憲民主党がどうなるかが注目された。
結果としてみると、善戦した2021年は別として得票は約8万票あり、そこまで惨敗したわけではない。
一方で、立憲民主党の幹部の枝野幸男の得票数や得票率が増えているわけでもない。
他の対立候補がなかった場合に、他の候補分の2.5万票がどこに行くかによるが、それでもこの傾向に大きな変化はないだろう。

同じように牧原秀樹が比例復活当選ならなかった2009年当時は、枝野幸男が善戦するなどして落選したが、今回とは様相が異なる。
得票数自体は2017年よりは多く、惜敗率も高いが、自民党自体の問題があり、比例代表の得票数や、他の選挙区の動向が大きく影響していると考えられる。

落選の原因は旧統一教会との接点があったからとする向きもあるが、枝野幸男になかったわけではなく、多少は影響あった可能性はあるが、直接で最大の原因だったとは言えないだろう。もっとも、接点の回数自体は多く、選挙に近い日に報道があったため印象は悪い。

https://www.asahi.com/articles/ASQ8R6HRVQ8RUTFK00F.html

https://mainichi.jp/articles/20241008/k00/00m/010/136000c

今回の結果を見ても、党幹部で全国的な知名度も高い枝野幸男は、小選挙区で圧倒的に強いわけではなく、弱い牧原秀樹に何とか勝っているという印象は拭えない。

今後の立憲民主党や自民党の動き次第で、牧原秀樹は小選挙区で善戦するだろうし、比例復活当選もあるだろう。
枝野幸男が小選挙区で落選するという未来は今のところ見えない。

2017年衆議院議員選挙、埼玉5区序盤戦での報道まとめ

埼玉5区の立候補者

埼玉5区の立候補者

今回の選挙区の中でも、立憲民主党、自民党、希望の党の対決で象徴的とも言われている埼玉5区。
実際は連続して選挙区での当選を続け、地道に地盤固めし、全国的な知名度もある立憲民主党代表の枝野幸男と、自民党で毎回比例代表での復活当選ながら現厚生労働副大臣の牧原秀樹の一騎打ちとなっている選挙区だ。

おおむね10月15日までの、報道各社のWebで読める記事をまとめた。

10月3日 時事通信

志位氏は、枝野氏が立候補する埼玉5区で共産候補を自主的に取り下げたと発表。枝野氏も共闘体制の再構築を急ぐ考えだ。

10月4日 産経新聞

新党「立憲民主党」から出馬する枝野幸男氏(5区)、山川百合子氏(3区)には、希望の党から“刺客”が送り込まれ、明暗が分かれた。

10月6日 時事通信

計80小選挙区で共産候補の擁立を見送り、立憲民主党や社民党の候補などに一本化した。立憲民主党の枝野幸男代表(埼玉5区)や長妻昭代表代行(東京7区)などの選挙区が含まれる。

10月6日 産経新聞

希望へ合流せず新党立ち上げへ動いた立憲民主党の枝野幸男と自民の牧原秀樹が5度目の対決。過去はいずれも枝野が勝利。一連の流れが両氏にとって吉と出るか、凶と出るか。希望新人の高木秀文が出馬予定。

10月7日 東京新聞

立憲民主の立ち上げで注目される枝野に、四選を目指す自民牧原、希望新人の高木が挑む。

10月8日 日刊スポーツ

枝野氏 … うちのカミさんは地元を私の代わりに回っているので

10月8日 産経新聞

公明党の山口那津男代表は7日、さいたま市大宮区のJR大宮駅前と埼玉県川口市のJR川口駅前で、駅利用者や支援者らに同党と自民党の立候補予定者への支持を呼びかけた。

10月10日 毎日新聞

特に希望は首都圏で積極的に候補を擁立。立憲の枝野幸男代表(埼玉5区)に対し「刺客」を立てるなど、三つどもえは関東地方だけで47選挙区中27選挙区に上る。

10月10日 NHK

自民党、希望の党、立憲民主党の3党の争いとなるのは、埼玉5区や岡山1区など15あります。

10月11日 産経新聞

今回の区割り変更で、1区(さいたま市浦和区など)のうち見沼区の一部が5区(同市西区など)に

10月11日 産経新聞
5区、2前職それぞれの始動

10月11日 東京新聞

自民前職、立憲民主前職、希望新人という構図は、三極争いの象徴とも言える。

10月12日 読売新聞

5区は、枝野が優位に立っている。

10月13日 産経新聞

その中で最も象徴的な選挙区とされる埼玉5区の行方は投票箱が開くまで予断を許さない。

10月14日 夕刊フジ

報道各社の情勢調査の中には「先行・牧原氏、追う枝野氏」というものもある。10ポイント近くも引き離されているのだ。枝野氏が勝っている調査もあるが、5ポイント以下というケースも。代表就任でメディアに露出しているが、序盤戦では「枝野氏=接戦、落選危機」なのだ。

10月15日 朝日新聞

5区は立憲代表の枝野がリード。

全国的な知名度では枝野に完敗の牧原だが、地元の知名度では枝野、牧原も同党。
枝野、牧原共に10万票前後を目標に、毎回2万票程度が期待できる共産党支持者が枝野幸男に入れるかどうかがポイント。
希望の党に民進党の支持者が流れる可能性もあり、予断は許さない。