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スティーブ・ジョブズの公認伝記の価格 日本はやっぱり高い

ウォルター・アイザクソン著による本人公認の伝記(評伝)が2011年10月に発売になる。

日本版は
スティーブ・ジョブズ I
スティーブ・ジョブズ II
というタイトルで2冊になり、合計3,990円。

オリジナル版は英語でタイトルはSteve Jobs、定価は$35。
アメリカではこの手の新刊を定価で販売する本屋はほぼ無く、Amazon.comでの価格は$17.88(10月7日現在)、Kindle版は$11.99(これは発売前キャンペーン価格で発売直後は$17.29)。
Barnes & Nobleでは$17.88、Nook(B&NのeBook)版は$16.99。

フランス語版は€25、Amazon.frで€23.75。
ドイツ語版は€24.99(Amazon.de)、Kindle版は€19.99。
イギリス版は定価£25でAmazon.co.ukで£16.99、Kindle版は£12.99。
台湾版は定価800元で売値599元(books.com.tw価格で日本円で1500円ほど)。

日本からは確認が出来ないがiBooksでも$17か何かで販売されるという。

ということで、国によって状況は異なるが、日本では2冊になっていつもの事ながら価格も高くなることがよくわかる例である。


スティーブ・ジョブズ I
スティーブ・ジョブズ II

電子版を無料公開した後に紙という流れ

現在、まとまった情報を一気に提供するなら、紙に文字を印刷して製本した書籍という形にするのが一般的だ。
提供側としては、まとまった情報を一気に書く事は出来ないので、少しずつ書く事になるが、製本した書籍は最終的にすべてが形にならない限り公開できない。

ビジネス書などは、1つのテーマの本であっても章ごとなど細かな単位で公開できるので、順番はどうなったとしても、少しずつ公開するのにはあまり問題は無い。
小説の場合、始めから読まないと意味が分からなくなるが、連載小説などは少しずつ書いていく事がほとんどなので、これも少しずつ公開するのには基本的に問題は無い。

こういった現状があるなら、出来次第公開していけば、筆者にとって執筆中も収入を得られ、読者も早めに読めるようになる。
問題は有償で販売する予定の書籍との関係をどうするか、公開の方式をどうするのかという点だろうか。

最終目標が製本した書籍だとしても、途中段階では電子的な公開手段を選ぶしかないだろう。
電子的に公開した段階で電子書籍になるわけだが、章ごとの公開ならともかく、ちまちまとしたものをどうやって課金していくかという問題がある。
ユーザーから課金した場合、無料公開に比べ読者が激減するだろう。スポンサーから得るのが手っ取り早いが、その中でも最も手っ取り早く収入になるのが、どこかの商業サイトに寄稿する事。その次に現実的なのが、自分のブログなどに広告を掲載するという点。

どこかに寄稿した場合、それなりのアクセス数を求められ、継続してかけるかどうかはわからない。自分のブログにしてもそれなりにアクセスが無ければ広告料金は期待できない。

書籍を出したとしても多くても数万部な現在、ある程度のPVがあるならWebで無料公開したとしても実害はなさそうだ。実害よりも、電子版で人気があるなら製本した書籍でもそれなりに売れる可能性もあり、電子版を先行して製本書籍版を出すという流れの方がいいのかもしれない。

Project Gutenbergで読む児童文学

Project Gutenbergでは3万冊以上の書籍が読めるが、当然ながら英語の書籍ばかり。
英語を読むのはともかく、原題がわからないと、どれがどの本かわかりづらい。

原書入門用として、とりあえず、児童文学の名作とされるような物を9点選んでみた。

不思議の国のアリス Alice’s Adventures in Wonderland Lewis Carroll
ロビンソン漂流記 Robinson Crusoe Daniel Defoe
宝島 Treasure Island Robert Louis Stevenson
ドリトル先生アフリカゆき The Story of Doctor Dolittle Hugh Lofting
若草物語 Little Women Louisa May Alcott
トム・ソーヤーの冒険 The Adventures of Tom Sawyer Mark Twain
ハックルベリー・フィンの冒険 Adventures of Huckleberry Finn Mark Twain
オズの魔法使い The Wonderful Wizard of Oz L. Frank Baum
赤毛のアン Anne of Green Gables L. M. Montgomery

以下、Amazonで日本語の紙の本を買いたい人向け

不思議の国のアリス (新潮文庫)
ロビンソン漂流記 (新潮文庫)
宝島 (岩波少年文庫)
若草物語 (角川文庫)
トム・ソーヤの冒険 (子どものための世界文学の森)
ハックルベリー・フィンの冒険〈上〉 (岩波文庫)
オズの魔法使い (ハヤカワ文庫 NV (81))
赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ〈1〉 (新潮文庫)