先日LAの服屋で$70くらいの買い物をしたところ、そのグループ服屋で使える$30のクーポン券をもらえた。
「$70の買い物で$30のクーポンをもらえるなんてほとんどただやんけ」
と思った私は、そのクーポン券を見ながら駐車場へ歩いていたが、使わなきゃ損と思い引き返そうとした。
その道すがらクーポンをよく見ると2週間後から半月間くらい使えるクーポン券だった。
なるほど、一度買い物させた客をもう一度買い物に来させる戦略なのかと理解した。
日本なら1000円の買い物で、100円くらいの価値のあるサービス券をもらえればかなりいい方だが、それをはるかに超えたクーポンだ。なにしろ買い物金額の半額程度のクーポンってすごいなと思っていたが、いろいろみてみるとアメリカのクーポンはかなり行き過ぎているようだ。
たとえば、Extreme Couponingというテレビ番組がある。
この番組は数百ドルの買い物をするが、クーポンをフル活用して支払いが1ドル前後みたいな買い物をお買いかけたドキュメントのような番組だ。
ここに出てくる人は、クーポンで買える物を大量に購入し、家の中に倉庫見たな部屋を作ってそこにクーポンをフル活用して得た商品を保管するくらいにクーポンシステムをフル活用している。
これは行き過ぎているにせよ、クーポンをもらったからその店に行くというのはアメリカ人としては一般的な行動のようで、何も無ければ行かない店に来てくれるようになるだけでも広告効果は抜群なのだろう。
オンラインでの注文を受け取るというようなシステムも多くの店で取り入れており、ネットと実店舗などの連携もかなり進んでいるようだ。
まだまだ、このアメリカのクーポンや商取引システムを理解できているわけではないが、現在の商取引を考える上でこれを見逃すことはできない。