汎用京速計算機をそれでも続けたい人達

行政刷新会議ワーキンググループによる事業仕分けにより、役人などにつきものに何を言っているかわからない説明で理化学研究所の次世代スーパーコンピューティング技術の推進は
来年度の予算計上の見送りに限りなく近い縮減
となった。

これについて、賛美両論があるが、賛成している方に中途半端な学者連中がいるのが問題だ。
とにかく科学技術関連の予算が削減されたことのついで的に、国産技術のために京速計算機も必要としている。残念なことにこれに賛成しているほとんどの人はコンピューターを全くわかってない。

とりあえず、その評価コメントを見てみるといい

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov13kekka/3-17.pdf

10ぺタスパコンを開発することが自己目的化している。巨額の税金を投入して世界最高水準のスパコンを創る以上、大事なのはスパコンを生かして、どのような政策効果を出していくのかを、明確にできなければ、国費投入は無理である。
必要最低限の予算へ見直しをする。来年度はこの開発計画を一度凍結し、計画の根本見直しをする。
ベクトル、スカラーの選択も、十分な総括ができていない。この段階で十分な説得力のない「世 界一」という目的だけで、多額の投資をすべきではない。世界一番乗りと財政状況とのバランスを考えれば、これまでの経緯を踏まえ、基礎研究部分のみを残す。
技術は蓄積されているので、ここで計画を見直し、当初の目的に沿うようにする。抜本的変更が必要。
スパコンの国家戦略を再構築すべきである。従来の検討者以外の新しい研究者を入れて、新しい議論を公開しながら行うべき。現状はスパコンの巨艦巨砲主義に陥っていないか。競争のルールが 変わってきている可能性はないか。世界の中での位置づけを検討すべき。おそらく日本の先端技術についての国の形を変えるかどうかを検討することになるだろう。
など

とにかく、継続したい人達は国産技術でスーパーコンピューターを作りたいらしい。
当然ながら、これが最終決定ではないので、やっぱり続けるということにもなりかねない。

CPUを富士通が製造することは決まっているようだ。
計算機自体の設計は日本で行うのだろうが、各種電子部品も日本製、基板その他の製造も日本でやるのだろうか。

現在これに賛成しているのはそれに直接関わっている関係者と、コンピューターをよくわかっていない識者連中。さらに、それらに影響されてしまうよく知らない人達でしかない。
関係者を除くと、スーパーコンピューターの1位やら2位は、TOP500の事だとはわかってないだろう。もちろんベクトル型やらスカラー型も意味がわからないだろうし、CPUなどのロジック半導体はともかく、半導体開発の現状も全くわかってないに違いない。
もちろん、ソフトウェアに関してもそれが重用であることすら気づいていないのだろう。

ついでに、国産パソコンがどうなったかも知らないに違いない。

行政刷新会議