AppleのiPod touchが英語以外版Windowsで問題が発生していたという事実については、チェックを怠ったAppleが非難されるのは当然だが、Appleの公式回答でもない噂情報などに翻弄されるのはどうかと思う。
この件が日本語で報じられたのはCNETあたりが早かったようだ。
iPod touch、商品到着と同時にWinユーザーから不具合報告多数–「確認できていない」とアップル
この記事などには、ヨドバシカメラ秋葉原店のMac売り場が(善意で)ロックを解除していたがその後止めただとか。ユーザーサポートにつながらないとか。Appleにコメントを求めたが「確認できていない」だったとか、Appleに対して厳しい記事になっている。
特にiPod touchのような注目される製品は、ネットで情報がすぐに伝達してしまうため、ユーザーが噂情報などを回してしまう前に、正式な情報と、誠実な対応を行う必要がある。
それを怠ったのがApple Japanであり、今回の事態は反省し、ユーザーの信頼を回復しなければならないが、既に失った信頼を回復するのは簡単ではない。
ユーザーも、Appleが正式な対応を発表していない段階で、ブログやニュースサイトなどに書かれる未確認情報をAppleの正式風に勝手に理解するのは止めた方がいいだろう。この程度の情報リテラシーがなければ、これからの社会は生きていけない。
そもそもApple Japanが自社サイトなどで、この件を全く公表していないのは気になるし、プレスリリースなどで、この件に関してなにも正式に発表していないのはどうだろうか? (現在ニュースサイトなどに掲載されているiTunesなどのアップデート情報は各サイトの独自取材による。)
現在では、アップルストアでWindowsユーザーに対し、ロック解除などの申し出に応じているようだし、この対応までに2日も経っておらず、遅いわけではないが、その対応までの短い期間に出回った情報、それに対応するアップルストア店員の言動など、すべてが批判の対象になっている。
今回の対応は今後のデジタル製品対応のよい事例になるだろう。
ところで、私の刻印入りiPod touchはいつ届くのか? (この件で出荷を止めているならMacユーザーなので関係ないんだけど)