枝野幸男(立憲民主党の代表)、牧原秀樹(自民党)と希望の党の対決として注目された埼玉5区(さいたま市西区、北区、大宮区、中央区、見沼区の一部)だが、当初予想されたように枝野幸男と、牧原秀樹の一騎打ちとなった。
立憲民主党は勢いがあり、選挙区にほとんど帰れないながらも全国的な知名度もあったおかげか、結果としては早々に当確がでる万全の選挙戦となった。
他の候補、以前の勢いがあった選挙のデータを比較してみよう。
2017年衆議院議員選挙の結果
牧原秀樹 77,023 (37.12%) (惜敗率64.88%)
枝野幸男 119,091 (57.40%)
高木秀文 11,379 (5.48%) (希望の党)
当日有権者数 382,208
投票率 54.29%
今回の選挙では、立憲民主党の勢いに乗った形で、枝野幸男が小選挙区で勝利したが、この傾向は民主党に勢いがあった2009年の状況に似ている。
2009年の選挙は
牧原秀樹 85,139 (37.68%)
枝野幸男 130,920 (57.94%)
佐々木正子 5274 (2.33%) (幸福実現等)
当日有権者数 342,355
投票率 66.00%
有権者数、投票率も違うのに、得票率自体は2017年と2009年で、枝野幸男と牧原秀樹はほとんど同じという結果になっている。
2009年は民主党の勢い、2017年は本人の全国的な知名度と立憲民主党の勢いで勝利したと言えるだろう。
大きな違いは投票率で、雨の影響があったかもしれないが、2017年は10%強も投票率を下げている。
この投票率の分母を投票数ではなく、有権者数で出すとこのようになる。
2017年
牧原秀樹 20.15%
枝野幸男 31.16%
高木秀文 2.98%
2009年
牧原秀樹 24.87%
枝野幸男 38.24%
高木秀文 1.54%
このように、投票率を下げていることもあり、両者の支持数自体はかなり落ちていることがわかる。
特に枝野幸男の支持が民主党の勢いのあった頃と比較しても、かなり追い風だった今回の立憲民主党の勢いを考えるとだいぶ下がっているのは注目だ。