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インドのビザ取得方法 2024年版

日本国籍の人がインドへ渡航するには、渡航目的が観光でもビジネスでもビザ(査証)が必要です。
インドは基本的にほぼすべての国からの渡航者にビザを必須としています。比較的多くの日本人が渡航するのにビザが必須の珍しい国の一つです。他には中国、ブラジルなどもあります。

ビザ取得自体は仕方ないとして、申請時に何段階も様々な罠、難解な部分があり、おそらくパソコン等から、この手の申請をした事無い方は難しいと思います。

インドのビザの種類

インドのビザは、到着空港で取得するVisa on Arrival、事前に電子的に取得するe-Visa、大使館等で取得する通常のVisaがあります。
それぞれ様々な条件がありますが、通常Visa on Arrivalか、電子的に取得するe-Visaを使うのが主流でしょう。

どちらも、対応渡航手段、対応空港が限られているので、陸路での入国、メジャーな空港以外からの入国の場合は注意しましょう。

一番手っ取り早いVisa on Arrival

日本と韓国など、一部の国だけに対応しているのが、Visa on Arrivalです。
日本人が海外へ渡航する際に一般的に使われているビザ免除プログラムのように、事前にビザの取得をせずにそのまま直接現地の空港で入国審査を受けて入国できる制度です。

何らかの問題で入国拒否になっていないなら、この制度で普通に入国できるでしょうが、細かな制度は頻繁に変わっているようで、審査時間、費用の支払い方法などはその時によってかわるようです。

2024年現在は時間がかかるなどの情報もあってか、実際にこの制度を使って入国する人は多くないようです。そのため、無駄に時間がかかるような事もないようです。
支払いはVisaやMasterで出来るようですが、なぜかそのカードが使えなかった場合などにどうなるのか不明です。

e-Visa

Visa on Arrival以外で、事前にビザを取得して安心して渡航できるのが、オンラインで事前に申請するe-Visaです。
e-Visa申請時の渡航目的は、旅行、仕事などでいくつかの種類があり、ビザの期間も30日、1年、5年などがあります。

期間は単純にその期間中永遠に滞在できるわけではなく、最大日数、入国回数、期間などの条件があります。
料金は国や時期、期間によって変わるようですが、日本からの場合はUS$25が基本のようです。

たまたま観光で数日や一週間前後滞在する場合なら、30日ビザでも問題ありませんが、次の章で解説する期限問題もあるので、安心を重視する場合、1年有効のビザを取得した方が良いかもしれません。

インドのe-Visa申請サイトはこちらです。
https://indianvisaonline.gov.in

30日有効e-Visaの期限問題

e-Visaを取得した場合、取得日と、期限が表示されます。
取得日としてDate of issue of ETA、e-Visaの期限としてDate of expiry of ETAが表示されています。
ETAはElectronic Travel Authorizationsの略のようです。

2024年現在、e-Visaの処理は72時間かかる事になっていますが、実際にはおおむね1日前後で承認されるようです。
申請し、決済までが終わった日がDate of issue of ETAになります。
Date of expiry of ETAは、ビザの期間によって変わりますが、30日Visaの場合は、申請日から30日後になります。
1年Visaの場合は、申請日から1年後になります。

このDate of expiry of ETAは、30日Visaの場合は入国の最終日で、それから30日間の滞在が認められます。1年Visaの場合は1年Visaが切れる期限で、入国時に認められる最終滞在日はこの日になります。

30日e-Visaは入国予定日の30日前から申請できます。1年e-Visaの場合は90日前から申請できます。

30日e-Visaは入国日から実際に30日後までの滞在が認められるので、30日間のVisaになりますが、1年e-Visaの場合は違います。
仮に4月1日に入国する場合で、仮に90日前が1月1日だとして、1月1日に申請するとします。
すると、Date of expiry of ETAは12月31日になります。つまり、実際には初めに入国した日から9ヶ月後までしか入国できないことになります。

30日e-Visaの場合、渡航日の30日前から申請できるので、仮に4月1日に渡航する予定で、30日前が3月1日だとした場合に、その日に申請をすると、Date of expiry of ETAは4月1日になります。
つまり4月1日までに入国しないと、このe-Visaの期限は切れます。

もしも、利用する飛行機が遅延した場合などは、4月2日などに到着することもあり得ます。
この場合はどうなってしまうでしょうか。日本国籍の場合はニューデリーなどの空港でVisa on Arrivalが使えるのでそれで審査を受ければ良いですが、日本国籍以外、他の空港などを利用した際には使えない場合もあります。

早めにVisaを取得したい場合でも、渡航日の25日前などに申請した方が安全でしょう。

インドVisa取得に必要な英語

インドVisa取得に必要な知識としては英語があります。
意味不明な単語は辞書、よくわからない文章は翻訳アプリなどを使えば良いので問題ないでしょう。
最終学歴、信仰している宗教など普段の生活であまり使わない単語が使われている欄もあるので、それさえわかれば自分で入力自体はできます。

インドVisa取得に必要な画像処理とPDFファイル作成

自分の画像はJPGファイルなどで送信します。ファイルサイズは1MB以下で、画像は正方形です。
パスポートの名前などが載っているページはPDFファイルとして送信します。ファイルサイズは300kb以下です。

画像の要件としては
The height and width of the Photo must be equal.
Photo should present full face, front view, eyes open and without spectacles
Center head within frame and present full head from top of hair to bottom of chin
Background should be plain light colored or white background.
No shadows on the face or on the background.
Without borders.
とあります。

Center head within frame and present full head from top of hair to bottom of chin
の要件はよくわかりません。日本などの一般的な証明写真は顔と、首や肩のシルエット例も例示されていますが特に書いていません。
要するに、明るめの背景で、日本の一般的な証明写真の縦横の画像を横に広げた物なら問題無さそうです。

問題なのがパスポート画像で、PDFファイルを300kb以下にするというのはかなり難しいです。

PDFの開発元Adobeもこの件を認識しているのか、PDFファイルをパソコンのAdobe Acrobatを使って300kbにする方法が説明されています。
https://www.adobe.com/jp/acrobat/hub/compress-a-pdf-to-300kb.html
おそらくこの方法では出来ないでしょう。

2024年現在で最も簡単にパスポートページを300kbに出来る方法は、スマートフォンアプリのAdobe Scanを使用する方法です。
このアプリで撮影したり、撮影した画像を圧縮してPDFファイルにすれば300kb以下に出来ると思います。

支払い問題

インドのe-Visaで、e-Visaの期限、入力の際の英語、送信するファイル問題をクリアしても、最後の問題は支払いにあります。

クレジットカードやPayPalでの支払いが出来ますが、クレジットカードは表示されていても番号を入力した段階で拒否されるカード、入力は出来ても支払いでエラーになる場合もあるようです。
PayPalの場合は、PayPalの設定自体が完全に出来ていないと利用出来ない場合もあるようです。

どのカードが問題ないかなどはその時の状況や様々な条件によるようです。

インドビザの取得方法まとめ

日本人がインドに入国するにはビザの取得が必要です。
一番簡単なのが、対応している空港で入国時にVisa on Arrival制度を使う方法です。しかし、支払い方法、その時の審査待ち時間などがどうなっているかは不明です。VisaやMasterカードが複数あればある程度安心してこの制度での入国は可能でしょう。

事前に安心して入国するなら、事前にe-Visaを取得します。
しかし、入力、送信するファイルが少々ややこしいので、つまづく人も多いと思います。
また、入国期限問題もあります。
そして問題になるのが、e-Visaの支払いです。何とか入力できても、持っているカードでは決済できない問題が出るかも知れません。

もしも、事前に安心したい場合は、Visa取得代行業者に依頼するというのもありますが、おおむね正規料金の3倍以上の費用がかかるようです。

インド大使館
https://www.indembassy-tokyo.gov.in