市民無視の西大宮駅開業記念式典

西大宮駅開業記念式典




地元念願のJR川越線の新駅、西大宮駅が2009年3月14日開業する。
これに合わせて、前日の13日にはさいたま市や都市開発機構(昔の公団)が主催で開業記念式典が開催された。

個人的には中途半端に遠い駅ながら、地元近くに新駅誕生という事だったので、平日午前中に行われたイベントながら、参加してみた。

参加してみて感じたのは、このような式典は関係に向けてだけ行われる物で、一般市民は邪魔者扱いの式典なんだなということ。

駅前の広場にテントを張り、関係者の挨拶、記念樹木の披露、テープカット、くす玉割など、このあたりの式典でやること全てをやりきっていたが、一般見学者はその内容をほとんど見ることが出来ないようにしているという、おかしなイベントだった。

まずおかしいのが、晴れているのに特設テント内だけでやっていると言うこと。
テントを屋根として使うだけならまだわかるが、テントの周りには紅白の垂れ幕などをはりめぐし、その横にいることだけを許可された一般市民の見学者には内容をほとんど見せないという状態にしていたということ。

西大宮駅開業記念式典

西大宮駅開業記念式典

関係者の挨拶も全てテントの中なので、発言している者の顔を見るのは困難。もちろん、テントの中では見えるようになっているようだ。
資料なども、招待者にしか配らず、この式典を見学した一般市民は、このイベントがどのように行われるのか、挨拶にたった人間がお手元の資料にあると言われてもさっぱりわからない状態。一般市民は、なんかやっているのを見学していただけ。

西大宮駅開業記念式典
挨拶するさいたま市長が全く見えない。わざとこうしているとしか思えない。

一般市民が邪魔でしかなかったかのがよくわかったのが、後半に行われる記念樹木披露の時だ。
この時は、テントの中にいる人達に、序幕で披露する樹木が見えるようにテントの外側を覆っている幕を取り外し、テント内から視界の邪魔になる市民を座らせていたという行為。
そもそも、その幕のせいで、見学していた市民は式典の様子が全く見えなかったんだけど・・・

このあたりの行為から、さいたま市など主催者が、自ら招待した重要と思う議会関係者、工事関係者、地元の有力者に式典で良く思ってもらいたかったのだろうということがよくわかる。
駅の開業で最も恩恵を受けるのは地元市民のわけで、単なる式典ながら、市民への対応がここまでひどいと、さいたま市というのは、市職員の上司的立場(と勘違いしている)である議員連中などに良く思われたくて必死の式典にしていただけではないかということ。

もちろん公務員は、市民のために働く公僕なのであり、議員なども市民が選んだ代表であり、偉くも何でもないということを気づいていない人間が多いのだろう。
こんな事では、これからのさいたま市の行政が思いやられる。

http://www.city.saitama.jp/www/contents/1232407895416/files/kaiken0130-2-1.pdf
http://www.ur-net.go.jp/saitama/press/pdf/ur2009s_0130_nishiomiya-fes.pdf

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