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インド料理と北と南と小麦と米

以前、電車に乗っているときに

近くにいた高校生と思わしき女子供が話していた。

A「好きな食べ物何?」
B「カレーとか」
A「カレー好きなの?」
B「え、カレー好きじゃないの?」
A「だって辛いじゃん」

そんな人はともかく、日本人はカレー大好きだよね。

そのカレー好きは基本的に日本風のカレーライス好きの事だよね。
新宿中村屋のカリーなんかは最高だ。

日本風カレー好きがその次に目指すのはインドカレー。
カレーライスではなく、カレーとナンを食べるみたいなの。

ナンはインドカレーではあるが、北インドカレーの料理の一種であって、インド全土で食べられているわけではない。
北インドのレストランなどでは小麦を使った料理のナンとかが主流だが、南インドでは米を使った料理が主流だ。

この勘違いは日本以外の海外でもあるようで、北インドと南インドの料理文化が米と小麦で違うことを知らない人が多いらしい。

日本で言えば、もんじゃ焼きだけが世界中でヒットして、お好み焼きが本当の通にしか知られていないことのような感じか。

問題は、自称インド料理好きがこのあたりを全く知らない人が多いと言うこと。
マサラドーサとか、ミールスなんか聞いたことも食べたこともない自称インド料理好きはどうして今まで生きてきたんだと思わせるほど。

日本や中国は地域によって料理が違うようにインドも料理は違う。これはヨーロッパの国でも同じことで、地域の特産食材、その地域に住む人の文化などによって違ってくるのは当然だ。

そんな違いをよく知らないで、自称インド料理好きなんかを自称する人は片腹痛い。

インド料理屋で昼にビュッフェ(Buffetの事)をやっていたときのがっかり感は半端ない

平均的日本人とは異なり、いきなり南インドに入って、レストランで「ドーサ」と言うので、知らないで適当に頼んでインド料理としては気に入ってしまった。
そうなってからは、日本でもインド料理と言ったら「ドーサ」であって、ナンはあくまでも北インド料理屋で食べるものであって、日本にある南インド料理屋では日和って出している店があるのは仕方ないとしても、ビュッフェしかやっておらず、ドーサを出していない時のがっかり感ときたら半端ない。

これは関西のお好み焼き屋がはやっているからと言って、もんじゃ焼きばかり出してしまうような状態のような物だ。

よく都内をうろうろするときは、南インド料理屋をネットで探してわざわざ行ってみたりするが、昼はビュッフェだけだったり、ドーサの時間が決まっていたりなど、そんなんだったら南インド料理屋の看板出してんじゃないよと言いたくなる店が多い。
ミールスとターリーをメニューに載せていたり、日本の南インド料理屋には言いたいことが多い。

南インドの滞在日数。たったの3日。