原口総務大臣は、2010年2月27日にチリで発生した地震に伴う、日本への津波の影響などを2月28日に大臣自ら、Twitterで情報を提供した。
その後、3月2日に国会内で行われた記者会見で、なりすましの危険があり不適切なのではないかと記者に質問され「全くそのような認識を持っていない」と回答した。
その会見の内容を反映した記事が、朝日新聞と読売新聞の電子版に掲載(3月2日15時現在)された。
朝日新聞の見出しは
自ら津波ツイッター速報、原口総務相「正確な情報優先」
だが
読売新聞の見出しは
原口総務相、ツイッターで津波情報流し弁明
原口総務相釈明…ツイッターで津波情報流してた
津波関連情報をツィッターで発信…原口総務相
原口総務相弁明…ツイッターで津波情報流してた
と3回変わった。(17:00までに)
内容も、当初はなりすましの危険性について指摘したことが書かれていたが、最終的になりすましの部分は削除された。
朝日新聞は、情報を提供したことなどに関する記事だが、読売新聞の当初の見出しは、不適切な事への弁明や釈明したようになっている。読売新聞がこの記事を掲載した真意がどこにあるのか、ネット上で話題になった。
放送局などへの対応をせず、Twitterを優勢したわけではないだろうが、このようなことに時間を使っていいのかという意見もある。
記者が指摘するなりすましの問題は、この本人が投稿した物とは別問題。この質問をした記者と、この記事を掲載した読売新聞は単に挙げ足取りをして、原口大臣やマスメディアを中抜きされるTwitterのようなサービスを、つぶそうしているのではないかというような意見もネット上で相次いだ。
原口大臣のTweet
記者会見で私のツイッターによる災害対策情報提供について記者の1人よりなりすましの危険もあり不適切ではないかと質問がありました。 全くそのような認識を持っていないと回答しました。国会議事堂内会見だったためインターネットで流れていませんが会見内容を開示します。
http://twitter.com/kharaguchi/status/9857211358
なりすましの問題では、たしかに、民主党のサイトなどからリンクされている原口大臣の公式サイトからTwitterへのリンクが無く、本人の物かどうかを確認するのは困難だ。
少なくとも、政治家など著名人が使用するネットサービスは、何が公式なのか、一般ユーザーにわかりやすくする必要もあるだろう。
http://www.haraguti.com/
http://twitter.com/kharaguchi/
追記
TBSはツイッターで津波情報、総務相が釈明という見出しでこのニュースを紹介していた(ニュースの中で釈明という言葉は使用していない) URL
新聞とツイッターには、この記事を書いた後に気づいた、内容の論点がすり替わっている事が紹介されている。