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健康保険って海外でも適用されるのか

海外旅行で病気になった場合、現地で自費負担が原則だと思っていた。
海外旅行保険などに入っていれば給付される物の、けちって入らなかった場合は全額自己負担。特に医療費が高額となるアメリカなどで医療行為をうけたらちょっとした事でも破産すると思い込んでいた。

しかしながら、一般の健康保険、国民健康保険、社会保険、(一般的に)各企業の健康保険などでは海外旅行での医療行為で給付を受けることが可能とのこと。
これは2001年に法改正されたときから適用されているとのことなので、知らずに給付を受けていない人も多いのかもしれない。

海外療養費給付制度について(概要)

もちろん、これで一般の海外旅行保険が必要にならなくなるわけではないが(否定の連続)、死んだらしょうがないけど、病気になって気づいたら病院みたいな時の医療費を心配している人はある程度の助けになるだろう。

とは言っても、健康保険は赤字だから払わないとか言う人には適用されないのは当然だ。

日本の健康保険ってほとんどの人が赤字だよね

日本は国民皆保険なので、全員が何らかの健康保険に加入していて、年間そこそこの保険料金を払っている事になっている。
所属組織、収入などによって、保険料金は変わるが、年間15万円程度が基準だろう。

一般に、医療費は3割負担なので、1万円の医療費がかかったら3千円払っている。
年間12万円の医療費がかかると、保険により実際に支払う医療費は3.6万円になる。
つまり、保険料を年間15万円支払い、医療費に3.6万円払うので支払合計は18.6万円になる。保険に入っていなければ、まるまる12万円払わなければならないが、保険料金がないので6.6万円安くなる。

つまり、年間の医療費が一定以下なら、健康保険に入らない方がお得だと言うことだ。

このグラフを見てわかるように、年間の保険料が15万円程度の場合、医療費が21万円(3割負担で6.3万円)以上になると保険に入っていた方がお得となる。医療費が21万円以下なら、保険に入らず全額負担した方が安い。

一般に年間6万円も医療費に使うことは少ないと思われ、ほとんどの方が保険料で赤字になっているだろう。
もちろん、大きな病気になったとき、事故などに備えてという意味では保険に入る意味はある。
保険に入っているほとんどの方にとって、赤字になるのは保険の制度から言って当然でもある。

しかし、その保険制度自体もほとんどのところで赤字なわけで、どれだけ無駄な医療費が使われているのか、もしくは病気の人が多いのか。