HD DVD と Blu-ray
どうやら HD DVD と Blu-ray は、規格の統一とかせずに、両方とも本気で売り出すみたいですね。
東芝の戦略的価格でも DVDプレーヤーなんかが出た時よりは安いような気がしますが、それなりに高い $500、約6万円。HD化はテープが円盤になったような利便性は特に無く、HD画像もそれなりに高価なモニタがないと、メリットはわかりづらいので、価格自体はそれほど普及に影響してこないのではないかと思います。
今HD対応モニタを所有するような人には、HD画像を得るためだったら$1000位のプレーヤはたいしたこと無い、手を出しやすい価格と言えますが、万が一 Blu-ray が普及してしまった場合に、ソフト資産はどうするのかという事の方が問題です。
そもそも、ソフトはどれくらい登場するのでしょうか? 価格は? そのあたりの問題もあります。
HD DVD は合法コピー機能で、別媒体へ簡単にコンテンツを移動出来るなど、将来必要になる機能が現時点でわかりやすく、マイクロソフトなどがサポートしているということで、かなりの普及するのではないかと思います。
Blu-ray が頼りにしているのは PS3 ですが、HD DVD プレーヤの利益無し価格で $500 だったら PS3の販売価格はどうなってしまうのでしょうか?
光学ドライブを除いたゲーム機部分の原価が$300だったとして、光学ドライブ部分などが$300で$600だったら、日本円で7万円近いゲーム機となります。おそらくもっと高価で、10万円近くなってしまうのではないでしょうか?
発売時に10万円近い価格は、相当のタイトルをそろえても売れないのではないでしょうか?
とりあえず、それなりに売るためには6~7万円程度に抑える必要があると思いますが、はたして可能でしょうか?
これが普及価格帯とも言える、3~4万円になるまでに2年ほど、2008年くらいになってしまうでしょうから。それまでに、HD DVD がそれなりに売れてしまっては Blu-ray の出番無しという事も考えれれます。
ということで、PS3の価格が高価なら HD DVD 陣営の勝ちという構図を考えてみました。
数ヶ月後にはPS3の価格が公表されるでしょうから、その時にこのあたりの件をまた考えてみましょう。