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たまたま優勝→野球人気復活 という低俗マスコミ

変なルールによりたまたま決勝リーグに進出し、運良く勝ってしまった。
少なくとも決勝リーグに進出した国はどこが優勝してもおかしくなかったと思うが、その中で日本チームが優勝したことはそれはそれですばらしい。

トリノオリンピックでは日本勢の不振。こうなったら直後に行われたWBCに注目したくなるのは当然。野球自体はそれなりに人気があり、ルールも周知されている。決勝リーグの放送がたまたま日本の休日昼間、試合自体もそれなりに面白いということになれば、視聴率も良かったのは当然。

これだけで野球人気が復活したと結び付けているような大手マスコミ(特にテレビ局)は本当に大丈夫だろうか?

WBCが好評だったから今年は面白くなるとかだったらまだわかるが、日本代表ユニフォームのレプリカがそれなりに売れたり(こういった大イベントの時に売れるのは当然)、視聴率が良かっただけで人気が復活したと結び付けているようでは、こちらが恥ずかしくなる。

おそらく、今シーズンの日本プロ野球は今までと根本的に同じ事をやるだけ。4月中はまだ注目されるかもしれないが、ふたを開けてみれば視聴率もそれほど良くなく、やっぱりだめだったという事になりかねない。
特に今年はワールドカップがあり、そのシーズンに近づくほどその話題で持ちきり、日本が活躍してしまえば、話題はそっちに完全に奪われるだろう。

そもそも野球の人気が減っているように感じているのは、単なる誤解であり、昔はスポーツにしろテレビにしろ、野球くらいしかみるものが無かったから観ていたという人も多いのではないだろうか。その中で、今でも野球を見続けているような人たちが本当のファンなのである。
サッカーのJリーグもマスコミのあおりなどの影響で、一時的ににわかファンが増えたが今ではコアなサッカーフリークしか注目していないような状況。熱しやすくて冷めやすい日本の典型的なパターンだ。日本の野球はコアのファンが多いためテレビのコンテンツとしてもまだまだ価値があるが、今後はコアはファンは確実に減少していく。
いい加減マスコミに頼っているようでは日本プロ野球は今後も低迷の一途をたどるのは間違いない。

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