ネット以前のメディアは、新聞、書籍などの文字から、ラジオなどの音声、映画、テレビなどの映像メディアと移行している。
もちろん、新聞やら書籍は紙に印刷した物かどうかは別に、今後も無くならないだろうし、ラジオも同じ。テレビ放送が将来どうなるかはわからないが、映像メディアも残るだろう。
ネット系は、文字と低解像度の画像しか表現できなかったのは昔の文字メディアと同じだが、その後ポッドキャストが出てきてラジオ的な使い方が出来るようになり、動画コンテンツもインフラが整った。
ネットが普及し始めた頃、文字コンテンツで飯を食っていた方からはネットの情報なんか信用ならん。クオリティが低い云々という意見しかなかったと思うが、今時そんなことを言っている奴はどこにもいない。今やネットに頼らなければどうしようもない状態だ。
特にそれが顕著になったのが、ブログツールなどが普及し、HTMLやらの知識が無くてもある程度の知識人ならネットで自分の文書を発表できるようになってから。
動画関連ツールは、撮影はビデオカメラだけではなく、コンパクトデジカメ、携帯電話、iPod、各種MP4カメラなどで出来るようになっている。問題は編集だが、これも比較的簡単にできるソフトがそろいつつあり、PCのスペックも順当に向上しているので、少しずつ動画コンテンツを作成する人も増えていくだろう。
だが、動画コンテンツはまだまだ敷居が高いので、ブログで変わったような変化はまだ時間がかかりそうだ。
現在、映画などの特殊な分野を除いて、動画コンテンツの王様のように君臨しているのはテレビ局だ。各種ニュース現場などでも、一番態度がでかいのがテレビ局のカメラマンやその関係者。
そのテレビ局も、コンテンツをネットに露出するようになり始めており、雑誌やら、特にアメリカの新聞社などと同じ道を歩むようになるんだろう。
態度のでかいテレビ局のカメラマンはこれからどうなるのか観察し続けたいが、より大衆に使われるコンテンツは動画になるのは間違いない。
しかし、ある程度の知識層は、動画ではなく文字コンテンツを書籍などと同じように使い続けるだろう。
動画がメインになるとはいえ、文字コンテンツの重要度は今後も変わらないだろう。