Amazon Kindleで日本語表示研究 その3 – 一般的なPDFの表示


http://www.youtube.com/watch?v=UwKqb749Y94

Kindleでは日本語フォントを組み込んだPDFや、画像として保存したPDFなどを表示することで、日本語が表示可能だ。
それでは、一般的なPDF書類はどうだろうか。

一般的なPDF書類はA4サイズで出力されている。米国では国際版(Letter size)というA4より若干小さい書類サイズが一般的だが、基本的にA4サイズくらいが全世界のPDFファイルの標準と考えていい。

これは基本的に紙に印刷したときに読みやすいようにと、フォントサイズやレイアウトなどがデザインされている。
PC上で読む場合にA4縦書きが読みやすいわけではないし、Kindleだって表示領域がA4サイズではないので、そのまま表示しても読みやすいわけではない。

しかし、A4サイズを基準にしたPDFは世の中にあふれているわけで、これが問題なく表示できれば、PDFファイル表示マシンとして活用できる。

KindleでA4 PDFを表示

これが、Kindle 2(国際版、Global Wireless版、International版などともいう)でA4一般的な書類を表示した例である。
画像だけで見ると必要十分な視認性のようにも見えるかもしれないが、実際は文字が薄く表示されているので、完璧とは言えない。
個人的には読めなくはないが、まあ気にしなければ問題ない品質であると言える。
このPDF表示を横に回転させて、半分くらいだけ表示したのが下の画像である。

KindleでA4 PDFを表示

これなら文字サイズは一般的な読書に耐えられるレベルだし、文字も細すぎたり、薄かったりすることはない。
A4サイズを半分くらいずつ表示するので、書類の中央付近にイラストなど画像がある場合、それが分断されてしまう。改ページする際、若干上下方向は重複されて表示されるので、文字が半分切れたりして読めないと言うことはないが、画像が多いPDFだと不便かもしれない。

しかし、この表示から考えられることは、表示領域が大きく、解像度も高いKindle DXなら、一般的なPDFファイルの表示に不満はないだろうということ。
なにしろ、小型サイズのKindleの表示領域はA6サイズ以下であり、普通の紙であってもA4サイズを縮小したら読みにくくなるわけで、Kindleで表示して視認性が上がるわけがない。
この表示領域しかないのに、これだけ読めればとりあえず十分と言える。

つづく

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