ペットボトルの飲み口が白い理由

ペットボトルの飲み口部分は白い物と透明な物がある。
一般的に、お茶系の飲料などは白くて、ミネラルウォーターや炭酸飲料系は透明な物が多い。

本体は透明なのに、飲み口の部分は白いのはどうやって作っているのか、そもそもなぜ白いのか。
白い理由は各飲料メーカーのサイトに書かれているが、飲料を充填(入れ物に入れること)したあと、熱をかけて殺菌するのに耐えられるようにするためだ。

なぜ白くなると熱による殺菌に強くなるかは、ペットボトルに使われているポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を結晶化させることで、熱に強くなるからである。
透明な部分は、非結晶の状態で熱に弱い。
白くして、結晶化させるだけで、同じ材料なのに熱に強くなったり弱くなったりと性質が変わるのが高分子(プラスチック)の面白いところだ。
このあたりの詳しいところは、高分子について勉強する必要がある。(大学レベルである)

この加工方法は簡単で、透明な状態の口の部分に熱をかけるだけだ。
ペットボトルを製造行程は、試験管状のプリフォームという物を作り、それを膨らましてペットボトルの形状にする。
口の部分が白い物は、このプリフォームを作ったあとに、口の部分だけ熱をかけて白くする。このため口が白いとぼるは製造工程が多く、コストが高くなる。

ちなみに、樹脂は熱をかけたりすると形状が変わるので、口の部分が透明な物と、白い物は共通化できない。
口の白いボトルは完全に新規に製造している。

ということで、口が透明なボトルを白くしたり、その逆を実際にやってみた。


ペットボトルおもしろ実験 口部結晶化編 – PET Bottle Crystallization
http://www.youtube.com/watch?v=_ZU47c30PBA