最近のテレビはかなり安くなっているが、海外の価格と比較すると日本の価格は明らかに高い。
イギリス、アメリカ、日本のAmazonで50型のプラズマで比較してみる。
Amazon.co.uk | £ | 日本円換算税抜き |
Samsung PS50Q97HDX | 776.25 | 161,460 |
Panasonic TH-50PX70 | 889.99 | 185,118 |
Philips 50PFP5532D | 810.09 | 168,499 |
Amazon.com | $ | 日本円換算税抜き |
Samsung HPT5064 | 1,375 | 144,375 |
Hitachi P50H401 | 1,249 | 131,145 |
Panasonic TH-50PX75U | 1,397.85 | 146,774 |
Samsung HPT5054 | 1,139.88 | 119,687 |
Amazon.co.jp | Yen | 税抜き |
HITACHI Wooo P50-H01 | 209,790 | 199,800 |
byd:sign PH-5000DFK | 218,300 | 207,905 |
Panasonic TH-50PX80 | 268,000 | 255,238 |
VAT(付加価値税)は国や州で異なるのでこれを抜かしてみるが、日本の場合、諸外国に比べ2から3割は高い。
これに加え、日本と海外で異なるのはテレビ自体のスペック。
日本の場合、解像度もチューナーその他の機能もかなり高性能。実際、ここで紹介している海外製プラズマはHDではあるがフルHDではないが、日本の場合売れ筋が高性能のため価格が高くなるのは仕方のないところ。
だが、フルHDだけで比べても日本よりは価格は安い。コンピュータなどはほぼ同一価格になっているが、テレビがこれほど価格差があるの少々おかしな状況だ。
この原因になっているのが、日本では事実上競争がないから。もちろん各メーカー間で競争をしているが、日本では韓国メーカー製品が全く売れていない。
例えば、アメリカでは松下もサムスンも同じ海外メーカー。実質、デザインや品質は日本メーカーも韓国メーカーもほとんど差がないのが現状であり、日本以外の国では、日本のメーカー品と、韓国を中心に世界各国のメーカー同士で熾烈な争いを繰り広げている。
日本国内の競争は熾烈だが、海外ではそれを遙かに超える競争を繰り広げている。日本では、ほぼ国内メーカーだけでしか競争していないし、ユーザーも日本ブランド品しか選ばない。
ユーザーにとってもこの状況がいいわけではないだろうが、コンピュータ周辺機器のモニターとしてはLGなどの製品がそれなりに売れているようなので、日本でも数年以内に海外と同じ状況になるのだろうか。