ゲーム機はどんなハードウェアであったとしても、売れて、使ってもらえば、ソフトを買ってもらえる。
しかし、ゲームが出来るハードウェアが無数にある現在、ゲーム専用ハードというものを購入するのは真のゲーム好きだけ。ほとんどの一般ユーザーはスマートフォンなどで十分と思っている。わざわざ高いゲーム機など購入することはない。
そういう意味ではニンテンドー3DSを25,000円で2011年2月に販売し、半年も経たない2011年8月11日に15,000円に値下げしても、一般ユーザーが買うにはまだまだ高いと言える。
ゲーム好きにとっては、この程度の値下げなら損したなどと思う人はいないだろう。なにしろ数カ月早く他人よりも楽しめたわけである。すれちがい通信などの3DSの心の目玉の通信機能系は人が少ない時もそれはそれで楽しく遊べたわけである。
また、10本のゲームボーイアドバンス用ソフトを手に入れ(ついでにファミコン用の先行配信に乗っかれる)るには、今買うしかないという状況なら、まだ買ってないゲーム好きも、高くても今が買いどきでしょという価格設定。
それにしても、これにも兆候があった。この発表があった7月28日に発売するはずだったスーパーポケモンスクランブルが3日前に突然発売延期になった。
通常、ソフト発売直前の延期は致命的なバグ発見などでかなり遅れるのが常だが、2週間程度しか延期にならないのが何だったのか謎だった。この発表に合わせ、値下げと共に買ってもらう新作ソフトを用意しようと物だったのか。
それにしてもゲームボーイアドバンスのVCを限定で配信するのはいいが、今後も一般ルートでは買えないとなると通常販売分がどうなるのか気になるところ。
また、この価格設定によって、Wii Uも25,000円にしても不自然ではなくなったし、なんだったら19,800円でも良さそうだ。一方、高性能という触れ込みのVitaの価格設定にも影響しそうだが、どうなることやら。
3DSは当然持っている筆者だが、海外版も値下げされて違うカラーバリエーションが出たら買おうと思っていたが、限定配信されるタイトルが日本と違うなら慌てて海外版本体を買うレベルでもある。
そもそもこんなことを考えるのもリージョン設定があるからだが、これもなくしてもらいたい今日この頃。